MGから「ビルドガンダムMk-II」のレビューです。


『ガンダムビルドファイターズ』に登場するモビルスーツ(ガンプラ)。
主人公イオリ・セイが組み上げ、レイジが操縦する機体。
ビルドストライクが破損し修理する際などに使用される、セイ・レイジ組のセカンド機体。
ビルドストライクは、ガンプラバトルで勝利することを前提に製作されたものであったが、本機はやや製作意図が違っており、
「ガンダム世界にオリジナルの設定を組み込む」ことをコンセプトのひとつにしている。
セイはこのガンプラを作る時にあたり、以下のようにオリジナルの設定を考え出した。
本機は本編に存在していない「幻のガンダムMk-II5号機」であり、ティターンズがテスト機体として使用していた為、その存在が知られる事が無かった。
各部センサーを強化し、機体に使用された素材も最新技術で開発された物が使われている。
加えて最大の特徴は、ティータンズが可変MS『ギャプラン』を参考に開発した、分離合体可能な専用ブースターの存在である。
ティターンズ版のGディフェンサーと言えるものであり、合体した時はスーパーガンダムを超える性能を発揮した。
センサー強化によるロングレンジでの射撃戦を得意とし、ブースターをコックピットに合体させることで、それぞれ単独で活動する事も出来る。
これらセイの考えたオリジナルの設定は、実際のガンプラバトルでも活かされることとなる。
また、セイが後に開発する事になるスタービルドストライクには、このガンプラを製作したことで得られたノウハウが使われている。
本機のムーバブル・フレームをビルドストライクにも採用することで、セイ独自のシステムであるRGシステムの開発へと繋がる事となった。

ではレビューは下からどうぞ。




パケ横。



付属品一覧。

・ビームライフル
・ハイパーバズーカ
・ハイパーバズーカ用カートリッジ
・ビームサーベル刃×2
・バルカンポッド
・シールド
・レイジ
・各種ジョイントパーツ



プロポーションをグルリと。

もう8年以上も前のキットということもあり、プロポーションは比較的ガッシリしています。






各所アップ。

キットはほとんどVer2.0のMk-IIの物が流用されています。
頭部、胸部、腕部に新規造形パーツを使用。

頭部カメラはクリアーパーツで上からホイルシールを貼っています。
バックパックや脚部のパイプにはメッシュパイプ。
MGなのでHGBF版ではシール再現だった箇所が成型色で再現されていたりと、素組みで充分な仕上がり。
他にマーキングシールが付属。



ビルドストライクと。

ベースキットが根本から事なっているので、プロポーションもHGBF以上に別物。
頭のサイズ差が面白いです。



HGBF版と。

どちらもベースが少し昔のキットなので、プロポーションは近いですね。
気持ちHG版の方がスリムな感じもしますが。


以下、可動範囲の紹介。


首の可動。

二重ボールジョント接続、頭部が前後スイング。

どの方向へも十分な可動があります。



胴の可動。

腰部がボールジョイント接続。

単純な可動なので大して動きません。
まぁビルドブースターを背負うと重みでどうせ反ってしまうのですが。
回転には制限なし。



肩・腕の可動。

肩は根元が上下スイング+前後スイング、上腕が軸接続+上下スイング+軸回転。
肩アーマーは上腕軸に通っており独立していますが、スイングは搭載されていません。
前方へはそこそこですが、上には根元の可動が優秀なので大きく上がります。
根元から上がってくれると肩の入ったポージングもしやすくていいですね。

肘は二重スイング。
くっ付くまで曲がります。

手首はボールジョイント接続。



腰部アーマーの可動。

フロントはボールジョイント接続。
サイドは軸接続+上下スイング。





下半身の可動。

股関節は軸が前後スイング、腿がボールジョイント接続+軸回転。
開脚用の関節はボールジョイントなので開脚幅はかなり厳しいです。
あとボールジョイントの保持力も甘く、脚の重みで股が閉じてしまいやすい。
腿上げは軸の前後移動を利用すると90度まで上がります。

膝は二重スイング。
連動して腿装甲がスライド。

足首は前後スイング+ボールジョイント接続、つま先がスイング。
カバーは上下スイング。
前後には動きますが、横への可動域は非常に狭いです。


総評。
最近のMGと比べるとやはり股関節が厳しいですね。
ボールジョイント関節の頃にしては腿のロール軸が搭載されているのはありがたいですが。



立て膝はこのぐらい。



開脚幅をもう少しだけなんとかしようと、腿のブロックを若干削りました。
これで僅かにですがボールジョイントの限界まで動かせるようになりました、
あとユルユルのボールジョイントを接着剤で太らせています。


以下、仕様や武装の紹介。


スタンド接続は全く見直されておらず、アクションベース付属の股間挟み込みパーツを使うしかありません。
完全対応は一番幅の広いタイプなのですが、何故か見つからなかったので狭い物を無理やり押し込んで使っています。



コクピットハッチは上下に展開。
中の人はMk-II従来のパイロットスーツ。

立ち姿のレイジが付属。







ビルドブースターMk-II。

キャノピーの白と黄色い部分がシール再現。
MG化にあたりモールドが追加されてはいますが、Mk-II本体との親和性を考慮してかビルドブースターほどの変化はありません。

スタンド接続は3mm穴に直接取り付け。



ビルドブースターと。

比較するとモールド量の関係で何もない平面が多いのかなという感じ。



HGBF版と。

雰囲気はそのまま大きくした感じですね。
キャノピーの色は違いますが。





ビルドブースターMk-IIと合体。

ビルドブースターMk-IIはコクビットブロックを外しジョイントを起こします。
あとビームライフルMk-IIを基部ごと下に。
Mk-II本体との合体は、バックパック状のカバーを外した穴に。

可動紹介の所でも触れましたが、重みで腰から上が後ろに反ります。



HGBF版と。

合体形態特有の変化はありません。



オリジナルギミックとして余剰になるコクピットブロックは折り畳んで取り付けられるようになっています。
分離ではなくそのまま合体した雰囲気になりますね。



スラスターはボールジョイント接続。






ビームライフルMk-II。

基部がボールジョイント接続。
アーム部分は三軸可動ですが、この程度ではグリグリ動かせる感じではないです。

ムーバブルシールド部分ごと取り外し、前腕に装備可能。
ライフルのグリップを引っ掛けるような構造なのでしっかり固定できます。

ライフル単体を持たせることも可能。
ライフルはスコープ部分が可動。
ムーバブルシールドはライフルのマウント部分が畳めます。
ちなみにライフルのエネルギーパック部分は、Mk-II標準のライフル用の物が使われています。




(ビルド)ストライク対応のジョイントパーツが付属。
この接続の場合はビルドブースターMk-IIのジョイントは起こしません。

更にビルドストライクに付属していた各MG用のジョイントパーツもそのまま入っています。
Mk-IIのバックパックを外した部分にもジョイントが取り付けられるので、バックパックを介さないというオリジナルパターンにも。


以上、MGのビルドガンダムMk-IIのレビューでした。

各武装類や、ポージングの紹介などは後半へ回します。
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