S.H.Figuartsから「仮面ライダーオーガ」のレビューです。


『劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト』に登場する仮面ライダー。
木場勇治が、帝王のベルトの一本“地のベルト”と称されるオーガドライバーで変身した姿。
パワーと防御力に優れ、ファイズのブラスターフォームとも互角以上に渡り合う程の高い戦闘力を持つ。

プレミアムバンダイの魂ウェブ商店にて受注販売された、2016年2月発送商品。

ではレビューは下からどうぞ。



パケ裏と内パケ。



付属品一覧。

・オーガストランザー(長剣)
・オーガフォン
・フォンブラスター
・交換用バックルA
・交換用バックルB
・持ち手(左右各1)
・平手(左右各1)



プロポーションをグルリと。

ベースは6年前のファイズですが、下半身がローブで隠れているので独特のムチムチ感は目立たないですね。
新規造形の上半身の出来は良いですし、造形面は最新のアーツと比べても問題なし。





各所アップ。

頭部のクリスタルスコープ、胸、肩、背中のクリスタルがクリアーパーツ。
ファイズ素体が流用されているので、足も当時のままダイキャスト。
下半身のローブは軟質素材ですが、分厚いので余り融通は利きません。
ベルトはローブと一体成型になっています。

塗装精度は全体的に良し。



ファイズと。

上半身が大きくなっているので、身長は大分高め。


以下、可動範囲の紹介。


首の可動。

根元がボールジョイント接続、頭部がスイングジョイントでボールジョイント接続。

最近のアーツとは構造が違うので、横を向いた際の襟の干渉を避けられず顎を引きにくいのが残念。



胴の可動。

胸部がボールジョイント接続、腰部が引き出し式のボールジョイント接続。

ファイズシリーズはここの可動域が優秀でしたね。
ただ可動域は良いものの、腰のボールジョイントがユルユルで上半身が安定しません。
胸のジョイントも腰ほどでは無いにしろ緩め。



肩・腕の可動。

根元がボールジョイント接続、上腕が上下スイング+軸回転。
肩アーマーは上腕の上に取り付けでスイング。
腰に続き、ここのボールジョイントもユルユルです。
うちのはかろうじて武器も持てますが、物によってはそれすら困難な物もあったとか。
可動域自体も、アーマーの干渉では無く構造的に腕に90度上げるのがやっと。

肘が2重スイング。

手首がスイングジョイントでボールジョイント接続。





下半身の可動。

股関節は軸が左右それぞれスイング、腿がボールジョイント接続+軸回転。
ローブに自由度がないので、開脚幅は思いっきり制限されます。
腿上げはローブの位置をずらしてやっと。

膝が2重スイング。

足首がボールジョイント接続+左右スイング+前後スイング、つま先がスイング。
久しぶりのダイキャスト足で、似た構造でも最近のアーツより広いのが良し。


総評。
デザインに違いはあれど、構造はまるっと6年前のファイズのまま。
最近のアーツに比べると動かしにくい部分もありますが、胴や足首などさほど不満の無い点も。
ただ問題なのは可動域よりも、上半身の関節保持力。
本当にふざけているとしか思えないレベルです。

ちなみにローブがあるので立て膝は不可能。


以下、ギミックや付属品の紹介。


バックルはオーガフォンを外したものと、ミッションメモリを外したものがそれぞれ付属。



背中のマントは左右それぞれボールジョイント接続。



オーガフォン、フォンブラスター。

ファイズ付属の物の塗装違い。



オーガストランザー。

右腰ホルダーの短剣モードは取り出せますが、グリップが細いのでスカスカで持たせるのに苦労します。

両モード共に、造形・塗装と良い仕上がりです。


以下、適当にポージング。












ローブに自由がないから物凄い動かしにくい(苦笑
ただ久しぶりのダイキャスト足は、やっぱり少し安定感ある気がしますね。



ファイズでは相手にならず。



ブラスタークリムゾンスマッシュ VS オーガストラッシュ。


以上、フィギュアーツのオーガのレビューでした。

6年前のファイズから長い時間をかけてラインナップ展開が続いていた、555シリーズ最後のライダー。
素体を流用しつつも新規の造形が良いので、最近のアーツとして見ても遜色の無いビジュアルになってますね。
可動面はファイズ素体がそう悪い物ではないのでローブの干渉以外はまぁ動くのですが、それより適当過ぎる保持力が話になりません。
付属品は必要な物は全て揃っているので十分。
本当に関節保持力だけが残念な出来で、高い受注品だからこそちゃんと作ってもらわないと困りますね。

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