S.H.Figuartsから「オメガモン 『ぼくらのウォーゲーム!』」のレビューです。


世代・・・究極体
タイプ・・・聖騎士型
種族・・・ワクチン
ウイルスバスターであるウォーグレイモン・メタルガルルモンが、善を望む人々の強い意志によって融合し誕生した聖騎士型デジモン。
ロイヤルナイツの一員でもある。
2体の特性を併せもつデジモンで、どんな状況下でも、その能力をいかんなく発揮することのできるマルチタイプの戦士。
ウォーグレイモンの形をした左腕には盾と剣が、そしてメタルガルルモンの形をした右腕には大砲やミサイルが装備されている。
背中のマントは、敵の攻撃を避ける時や、飛行するときに背中から自動的に装着される。

アニメでは第一作アドベンチャーの劇場版「ぼくらのウォーゲーム!」にて初登場。
ディアボロモンの猛攻で瀕死に陥ったウォーグレイモンとメタルガルルモンが
それぞれのパートナーである太一とヤマト、更に世界中からの応援メールを力に誕生。

プレミアムバンダイの魂ウェブ商店にて受注販売された、2016年1月発送商品。

ではレビューは下からどうぞ。



パケ裏と内パケ。



付属品一覧。

・ガルルキャノン砲身
・グレイソード刀身
・太一
・ヤマト
・マント抑えパーツ
・マント用スタンドジョイント
・マント用スタンド支柱(長)
・マント用スタンド支柱(短)×2
・スタンド




プロポーションをグルリと。

脚が細長く、上半身はボリュームがあってと、アニメのイメージそのままなプロポーション。





各所アップ。

D-Arts版とは全く異なる完全新規造形になっています。

目は印刷済み。
胸部にクリアーパーツ。

D-Arts版では全体的に光沢のある塗装や成型だったのに対し、こちらは全てがマットな仕上がり。
両腕のスミ入れは、映画の描写そのままにオレンジ色という徹底ぶり。
ただガルルキャノンの方は少し悪目立ちしてしまっているかも。
全身通して塗装精度は問題ありません。
左肩の勇気の紋章はモールドも入っています。



D-Arts版と。

カードダス等のイメージのD-Arts版に対し、アニメ仕様のフィギュアーツ版。
どちらが優れているというわけではなく、それぞれでしっかり作られてますね。


以下、可動範囲の紹介。


首の可動。

根元と頭部の2箇所ボールジョイント接続。

前後は良く動くのですが、襟内がかなり狭く横を向くのがかなり困難。
なんとかを横を向かせようとすると若干上に上がってしまいます。



胴の可動。

胸部が前後スイング、腰部がボールジョイント接続。
胸部下装甲がボールジョイント接続。

前へは胸部のスイング、それ以外は腰のボールジョイントで動かします。
前後もそれなりに動かせますね。
回転は再現なし。




肩・腕の可動。

肩は根元が前方引き出し+ボールジョイント接続、上腕が上下スイング+軸回転。
右肩アーマーは上腕を挟むように取り付け。
前方は引き出しのおかげでかなり大きく動かせます。
上へは左右で大きく違い、左肩はアーマーの干渉で90度も上げられません。

肘が2重ボールジョイント接続+スイング、ガルルキャノンとグレイソードそれぞれがボールジョイント接続。
曲がり具合は両ヘッドの位置によって変動。
いずれにせよ90度以上は曲がります。




下半身の可動。

股関節は軸接続+上下スイング、腿が軸回転。
腿の干渉があるものの、開脚幅はそこそこ。
腿上げは90度できます。

膝がスイング。
深く曲がりますが、D-Arts版よりは落ちてます。

足首は前後スイング+前後スイング+ボールジョイント接続。
爪が全てスイング。
横方向の可動は全てボールジョイントで動かすのですが、これが異常にギチギチ。
シリコンスプレーをさしてようやくまともに動かせるようになるレベルでした。


総評。
D-Artsと比べると、可動域が確実に向上したのは股関節のみ。
首など動きにくくなった部分もありますし。
代わりにD-Arts版のような不安定さはないですが、今度は足首が固すぎたりとなんとも。



立て膝は脚の長さ的に辛い。


以下、ギミックや付属品の紹介。


魂STAGE Act4タイプの支柱のスタンドが付属。
スタンド接続箇所は背中のみ。
位置と支柱の長さ的に体を浮かせるのは困難。




マントを装着。

マントはかなり薄い布製。
背面に白さがまるで無いのが酷いの一言(苦笑

本体への取り付け方は、背部装甲の裏側に折り畳むようにして固定。



マントはそのままでは表情付けが出来ないので、支える為の支柱が付属。
背部のスタンド接続穴にジョイントパーツを取り付け、そこに支柱を取り付けます。
このジョイントも3mm穴なので、スタンド接続は変わらず可能。

支柱は長1本、短2本あり、それぞれ根元の軸接続+スイング、中間のスイングで可動。
先端はマントを挟むクリップになってますが、マントが弱いのでボロボロになってしまいます。
実際に支柱を使ってみると、明らかに長い方が2本付属した方が良かったなと。
短い方は正直あまり役に立ちません。



「ぼくらのウォーゲーム!」版ということで、劇中を再現するための太一とヤマトのフィギュアが付属。
それぞれクリアー製で、肩装甲ごと交換。
手はちょうど左右の角に添えられるようになっています。



ガルルキャノン。

下顎を開いて砲身を取り付け。



グレイソード。

下顎を開いて刀身を取り付け。
デジ文字はモールドになっており良い出来です。


以下、適当にポージング。










マントの扱いが尋常ではないほど大変(苦笑
初めの2枚ほど撮った時点で面倒になったので、あとはかなり適当です。



アーマゲモンに敗北。

ちょうど肩関節が抜けるので。
画像処理ソフトで目を消しても良かったかな。



インペリアルドラモンはアニメから考えても遜色のないプロポーションなので、並べても違和感ないですね。
さすがにカラーリングは違い過ぎますが。



tri第1巻パッケージっぽく。

結局アルファモンはtriへの布石というラインナップだったんですかね?


以上、フィギュアーツのオメガモンのレビューでした。

映画版として新しく立体化されたオメガモン。
D-Arts版とは対極の仕上がりが特徴的で、映像で見た雰囲気が見事に再現されています。
可動面はD-Arts版から劇的に進化したとまでは言えないものの、大きく動かなくなったという訳ではないのでまだ良し。
付属品では太一とヤマトのフィギュアという面白い試みが。
残念なのは何故か飛びぬけて雑なマント。
劇中の再現をうたい文句にするのなら、どうしてそこまでこだわりきらなかったのだろうと。
支柱も実際に触ってみるといまいち配慮が足りないように感じます。
その詰めの甘さだけが勿体ないフィギュアでした。

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