ROBOT魂から「クロスボーン・ガンダムX1フルクロス」のレビューです。


『機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人』に登場するモビルスーツ。
主人公トビア・アロナクスの搭乗機。
影のカリストとの戦闘で破損したX1パッチワークを、木製帝国との最終決戦に向けて改修した機体。
破損した腕部はフリントのパーツで修理。
肩にはX3用のIフィールドジェネレーターを左右計4基使用したスカルヘッドユニットを搭載。
全体には残っていたABCマントを積層して張り合わせた装甲を装備し、驚異的な対ビーム対弾性能を持つ。
残存するパーツを全て使い切った為、これが「最後のクロスボーン・ガンダム」となった。

ではレビューは下からどうぞ。



パケ裏と内パケ。




付属品一覧。

・ピーコックスマッシャー
・ムラマサブラスター
・ムラマサブラスター用ビーム刃
・ムラマサブラスター用マウントパーツ
・交換用顔
・Iフィールドエフェクト×2
・Iフィールドエフェクト用ジョイント(左右各1)
・持ち手A(左右各1)
・持ち手B(左右各1)
・持ち手C(右1)
・スカルヘッドユニット用手(左右各1)
・フルクロスパーツ襟
・フルクロスパーツ胸部(左右各1)
・フルクロスパーツ肩(左右各1)




クロスボーン本体をグルリと。

昨今のROBOT魂では異質の、スタイリッシュさの全くないプロポーションになっています。
頭部も大きめで、長谷川氏が描いた劇中のクロスボーンをイメージしたような。





各所アップ。

塗装制度は頭部や胸部など、細かい部分が雑な印象。
特に頭部アンテナがぐちゃぐちゃっとしてしまっています。
胸部ドクロの目にはガトリング砲の銃口が存在。



旧クロスボーンX1と。

スタイリッシュさという点では旧版の方が上でしたね。
まぁそこら辺は好みの問題にもなってきますが。



レビュー時点ではHGのクロスボーンを組んでいなかったので、F91と。

サイズはROBOT魂の標準サイズなので、1/144よりもかなり大きめ。


以下、可動範囲の紹介。


首の可動。

根元が軸接続+前後スイング、頭部が二重ボールジョイント接続。

根元の可動は微々たるものなので、基本的に二重ボールジョイントによる可動。
どの方向へも十分に動きます。
顔の交換ギミックがある関係で、動かしているとボールジョイントが抜けやすいのがちょっと面倒。




胴の可動。

腹部が前後スイング+ボールジョイント接続、腰部が前方スイング。
基本的には腹部での関節で動かす形で、下側の白い部分は関節に通っています。
前後左右と動くのですが、回転は独立した腹部部分が引っ掛かるので動かしにくい。

あと分解して気付いたのですが、ボールジョイントの受け側にロック機構のスイングが存在。
ただロック機構が物凄く硬く、動かすには一度ジョイントを外さないといけないのでかなり面倒。
いちおうこれを利用すれば前方へ更に動き、腰の回転もやり易くはなります。




肩・腕の可動。

肩は根元が前方引き出し+ボールジョイント接続、上腕が軸接続+上下スイング+軸回転。
肩アーマーは肩関節側に取り付けられており上下スイング。
何も無い状態であれば前にも上にもかなり動きます。
あと肩アーマーは2パーツ構成なのですが、どうも分解しやすくイライラ。
特に問題もなさそうなので、接着してやりました。

肘は二重スイング+軸接続。
前腕が回るようになっており、角度によって肘の曲がり方にかなり差が出ます。

手首は二重ボールジョイント接続。



腰部アーマーの可動。

フロント、サイド、リア全てボールジョイント接続。
フロントがかなり上がりにくいという欠点を抱えています。
上げるというより外側に開くほうが腿との干渉が少なくていいかと。




下半身の可動。

股関節は軸接続+上下スイング+軸回転。
関節構造の限界で開脚幅は写真ほどしかありません。
腿上げはギリギリ90度いかないぐらい。

膝は二重スイング。

足首は軸接続+前後スイング+左右スイング、つま先がスイング。
カバーは足首側面にボールジョイント接続。
前後にも十分に動きますが、それ以上に横への可動域がスゴイです。


総評。
特に目立った不満はなく、十分に良く動くと思います。
ただ股関節や膝は旧クロスボーンの方が上だった気も。



立て膝はこのぐらい。


以下、仕様や武装の紹介。


スタンド接続パーツは股後方へ。
角度が付いていて脚から少し離れるので、従来のものよりは使いやすいかと。



フェイスカバーオープン状態の顔が付属。
微妙に間抜けっぽくみえたりも。
あとうちのは塗装がハミ出してました。

左耳のアンテナ(?)はボールジョイント接続。




スラスターは4基それぞれがスイング、先端のノズルがスイング。
基部が下に下がるようになっています。




スクリュー・ウェッブ、ヒートダガー、ブランド・マーカー。

スクリュー・ウェッブは左リアアーマーから着脱可能。
ヒートダガーはふくらはぎからグリップを取り外し可能。
ブランド・マーカーは前腕のからそのまま展開。

これらの搭載されている武装は、肝心の部分が付属していないという全て中途半端な仕上がりになっています。
これをベースにした今後の商品展開で付属するのでしょうが、これでいいんでしょうか?と言わざるを得ません。
他2つはともかく、ブランド・マーカーは劇中でも使用しているのですが(苦笑
劇中でもと言えば、印象に強い右フロントアーマーのシザー・アンカーは再現すらされていません。





ピーコックスマッシャー。

黄色い部分が開閉。
ただ筒部分が開くという、肝心のギミックがオミットされています。

カートリッジは着脱可能。
サイドやリアアーマーにマウント可能。
ただリアはカートリッジだけでないと干渉で取り付けられません。




ムラマサ・ブラスター。

旧X3に付属した物は片面が真っ白でマウントピンがあったりと残念な仕上がりでしたが、今回はマウント方法の変更でちゃんとした仕上がりに。

ブラスターガンモード用のグリップは外側に開くようになっており、かなり持たせやすくなっています。

特徴的な片面7基のビーム刃も付属。
旧X3版とは異なり、今回は先端のビーム刃は長い物ではなく、全体でバランスの取れたサイズで付属。
全て取りつけると劇中のような葉っぱのような形状になります。

ピーコックスマッシャー同様、腰部のハードポイントへマウント可能。
その際にはジョイント部分を差し替えます。





改めてフルクロス。

フルクロスパーツの塗装は良好ですね。

襟はビームサーベルの部分ごと差し替え。
胸部はドクロ部分を外し、側面の白い部分を交換。
肩たは上の白い部分を外し、そこに取り付け。



胸部はボールジョイント接続。




肩は前後それぞれがボールジョイント接続+上下スイング。

前面は更に下側がボールジョイント接続+スイングで動かせます。



スカルヘッドユニットの牙のような部分がスイング。



Iフィールドのエフェクトが付属。
ジョイントパーツはスカルヘッドユニットの下側に取り付けるのですが、取りつけるのはともかく外すのが固い。
エフェクトはボールジョイント接続なのですが、取扱いに注意しないとジョイントが折れそうで怖い。

スカルヘッドユニットは取り外し可能で、専用のハンドパーツで腕部接続状態に。
ただスカルヘッドユニットの取り外し自体がこれまた固い。
この状態でもエフェクトは取り付けられます。





オリジナルギミックのマントモード。

胸部と、肩前面の下側を取り外し、肩後方にまとめます。

肩のドクロといい、裏面が赤のトゲトゲしたマントといい、西洋ファンタジーちっくで面白いギミック。


以下、適当にポージング。












弄っている内にちょうど左肩やスラスターが外れたので、劇中っぽいボロボロ感でポージングしてみました。
膝関節も特に破損を心配せずに抜ける構造になっており、こういう遊び方を考慮していたのかなとも。


以上、ROBOT魂のX1フルクロスのレビューでした。

本体ごとリニューアルされて立体化となった、ROBOT魂版のクロスボーンガンダムX1フルクロス。
ただプロポーションに関しては、洗練されるというよりもむしろ無骨な方に振り切っています。
ここら辺に関しては好みで判断が分かれるところでしょうね。
可動範囲は圧倒的に動くというほどではないにしろ、旧クロスボーンよりもしっかりしています。
特徴的なフルクロスも可動を阻害しにくいほどに動き、Iフィールドエフェクトがかなりの高ポイント。
ただ問題なのは付属する武装類でしょうか。
完璧と言えるのはムラマサブラスターのみで、それ以外は本当になんとも。
ピーコックスマッシャーは展開しないし、搭載武装は軒並み中途半端な仕様。
6000円という価格を考えると、もう少し付属品が充実してもいいのではないかと。

ちなみにプレミアムバンダイの魂ウェブ商店にて、展開したピーコックスマッシャーを同梱したスカルハート用のオプションセットが受注中(14/05/23スタート)


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