RGから「ウイングガンダムゼロ EW」&「ウイングガンダムゼロ EW用 拡張エフェクトユニット“セラフィムフェザー”」のレビューです。
『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz』に登場するモビルスーツ。
主人公ヒイロ・ユイの搭乗機。
「オペレーション・メテオ」によって地球へ降下した5機のガンダムのベースとなった機体。
後に各ガンダムを開発する5人の科学者がトールギスに次いで開発した機体で、ガンダニュウム合金を使用した史上初のMS。
コロニーすら一撃で破壊するツインバスターライフルやネオバード形態への変形機能を有するなど、その性能はトールギスをも超えるものであった。
また、本機最大の特徴として、戦況予測を可能とする「ゼロシステム」を搭載している。
このシステムは“完全な勝利”をもたらす一方、使用者の肉体と精神に過度の負担を強いる為、生命の危機が及ぶ物でもあった。
しかし「ゼロシステム」の危険性や、ツインバスターライフルの過剰な攻撃力を恐れた5人は、
その当時では必要なスペックを満たすためのパーツが調達不能だったこともあり、開発を中断し、設計データを封印する。
そしてA.C.195、カトルの手により、ゼロシステムを搭載した完全な形で組み上げられることになる。
ではレビューは下からどうぞ。
パケ横。
付属品一覧。
・ツインバスターライフル(左右各1)
・ビームサーベル刃×2
・ヒイロ
・可動手(左右各1)
・持ち手(左右各1)
・平手(左右各1)
・スタンド接続パーツ
プロポーションをグルリと。
RGらしいシンプルなプロポーション。
主翼(の小羽)が接地するほどのサイズなので、自立は安定させやすいです。
各所アップ。
アドヴァンスMSジョイントはエクシア、ズゴックの流れでまた新規の物を採用。
頭部、胸部、腕部の緑の部分はクリアーパーツ+リアリスティックデカールによる再現。
装甲の成型色は白と青がそれぞれ濃淡の二色使われています。
ただ今回の二色はあまり目立たないですね。
リアリスティックデカールは黒丸のみを貼ってます。
黒丸のみであれば曲面に貼る部位が無いので、良くある剥がれやすいというような部分はありませんでした。
ガンダムと。
RGで身長が低い機体ってそういえば初めてですね。
以下、可動範囲の紹介。
首の可動。
根元が前後スイング、頭部がボールジョイント接続。
上への可動域がさほど広くありません。
それ以外は十分。
胴の可動。
胸部が左右スイング、腹部が前後スイング、腰部が軸接続+前後スイング。
可動域は確保されているのですが、如何せん翼の重量に耐えるには際どい。
完全に負けるわけではないですが、翼の開き方などによっては思いっきり反ります。
回転はそのままだと引っかかりますが、引き出してやれば自由に可動。
肩・腕の可動。
肩は前方引き出し+軸接続、上腕が上下スイング+軸回転。
肩アーマーは上腕を挟む形で取り付け+スイング。
RGらしい可動域で十分に動きますが、肩アーマーがかなり外れやすい。
肘は二重スイング。
いつもの連動構造があるのですが、今回は非常に性質が悪い。
肘を力を入れて思いっきり曲げると、確実に連動部分が引っこ抜けます。
一度抜けてしまうと戻すのも大変ですし、肘を曲げるのにかなり注意が必要。
手首はボールジョイント接続。
後述しますが、ツインバスターライフルを持たせるような保持力ではないですね。
腰部アーマーの可動。
フロント、リアはボールジョイント接続。
サイドは前後スイング+上下スイング+軸回転。
下半身の可動。
股関節は軸が上下スイング、腿が軸接続+上下スイング+軸回転。
エクシアでは見送られた軸の可動が戻ってきましたが、今回は構造が簡略化されており、従来のストッパーはありません。
開脚幅はサイドアーマーを逃がせばかなり広がります。
腿上げは90度ほど。
膝は二重スイング。
腿と膝アーマーが連動。
さすがに肘の問題はここにはありません。
足首は前後スイング+ボールジョイント接続+左右スイング、つま先と先端がそれぞれスイング。
前後スイングに連動して装甲がスライド。
カバーは踵側にボールジョイント接続。
エクシア同様に左右スイングがありますが、デザイン的にあれほど動かすことはできません。
総評。
基本的には従来のRGシリーズといった感じなのですが、肘の不良ともいえる構造は勘弁して欲しいですね。
あと大きめの武器を持つ機体は、手首回りにもっと配慮して欲しい。
立て膝はこのぐらい。
どのみち翼が接地するほどのサイズがあるので、安定自体はします。
以下、仕様や武装の紹介。
従来のスタンド接続パーツですが、今回は新しくバックパックにもそのまま取り付けられるようになっています。
コクピットハッチが開閉。
同サイズのヒイロも付属。
マシンキャノン。
ハッチが開閉。
どうしても頭部と干渉してしまいますが、干渉ギリギリぐらいでも十分に銃口は見れる程に開きます。
主翼は基部から翼にかけて4軸で可動。
翼の上部が展開。
7枚の小羽は全てボールジョイント接続。
副翼は基部が軸接続+左右スイング、翼自体がスイング。
スラスター部分が開閉。
大気圏突入モード。
肩アーマーは引き出して下に。
膝は逆関節方向に曲げる。
あとは主翼を前方に持ってくるよう調整して完成。
主翼のアームの関節が固めなので細かい調節が難しいですけど、主翼はキレイに閉じられますね。
ツインバスターライフル。
非対称のデザインで左右2丁。
グリップ前の部分を開き、左右を連結します。
武器用の持ち手だと両手持ちは厳しいですが、可動手だとギリギリで両手で持てたりも。
可動範囲の所でも触れましたが、手首のボールジョイントが小さすぎてまともに持てません。
まぁRGとしては従来通りの関節なのですが、こういう武器をメインに扱う機体なんだから、あらかじめもっと詰めた設計をしましょうよと。
定番のボールジョイントを太らせる方法で保持力は改善できますが、それをやるとボールジョイントの受け口が広がってしまうという問題も。
実際にやってみたら、今度は平手等がユルッユルになってしまい、そちらもボールジョイントを太らせなくてはいけなくなりました(苦笑
ビームサーベル。
副翼にグリップが存在。
マウントしたまま前に倒せるようになっています。
サーベル刃は2本付属。
以下、セラフィムフェザーの紹介。
パッケージ。
プレミアムバンダイのホビーオンラインショップで受注販売された、2015年1月発送商品。
お値段1620円。
セット内容。
アクションベース3。
市販されているタイプのブラックスモーククリア版。
台座に入れるポストカードは専用の物が用意されており、
宇宙で羽が舞うシーンと暗めの空という、劇中をイメージしたデザインになっています。
肝心の羽は、大きく曲がった支柱に取り付け。
取り付け箇所は片方に5カ所で、それぞれスイング+ボールジョイントで角度付けが可能。
以下、適当にポージング。
全編通して必要以上に羽を舞わせてみました(笑
しかし連結ツインバスターライフルの相性はとにかく最悪ですね。
手首の小さなボールジョイントでは可動域が非常に狭く、武器用の持ち手だとツインバスターライフルを真っ直ぐ構えられない。
かといって手首にスイングがある可動手では、ライフル自体の保持力がまるで話にならない。
可動手の武器ピン穴を接着剤で狭くしたりと試行錯誤して撮影しました。
以上、RGのウイングゼロのレビューでした。
エクシアからズゴックと変化球が来たRGの最新作は、ガンダムW(EW)から白い翼のウイングゼロ。
全体的な評価は従来のRGらしいなといったところ。
ただ今回はRGとしての構造そのものに対する欠陥というか、要改善ポイントが見られたのが残念。
肘関節の不備は勿論の事、最大の問題はツインバスターライフルを保持する手首関節。
初期の頃とは異なりRGも大型の武器を保持する機体が増えてきたので、そろそろ手首関節は見直すべきだろうと。
加えて今回はツインバスターライフルを正面に構えるという定番かつ当たり前のポージングが、武器用の持ち手では困難というのも困り物。
ギミック面はちゃんとしているので、プレイバリューという点では問題の無いキットだったのですが。
プレバンのセラフィムフェザーは、ゼロのあの羽の舞い散る演出を立体的に再現するという非常に面白いセット。
使用されているスタンドも大型のアクションベース3に専用のポストカードと、今回のセット内容はかなり満足の出来るものでした。
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