コトブキヤから「一七式衛人 継衛改二」のレビューです。


『シドニアの騎士』に登場する衛人。
主人公・谷風長道の搭乗機。
二〇式の開発が遅れている中、予想以上の働きを見せた実験機の成果を受けて製造された機体。
シドニア内の設備への対応や、全身にあらかじめハードポイントを設けたりと、実験機での不備が解消されている。
新たな装備として、全身に改良された人工カビ刃を搭載し、緊急時には射出する事も可能。
アニメ版では、二〇式の開発が言及されていないこともあり「一七式衛人 継衛改二」という名前が設定される。

ではレビューは下からどうぞ。




パケ横。



付属品一覧。

・超高速弾体加速装置
・東亜重工製二式複合人工カビ刀
・東亜重工製二式複合人工カビ刀(鞘)
・高速連射砲(左右各1)
・鋭針炸裂弾×2
・腕部新型高速振動ブレード(左右各1)
・持ち手(左右各1)
・二機掌位用手
・三機以上掌位用手
・スタンド接続パーツ



プロポーションをグルリと。

お馴染みの長細いプロポーション。
全身の人工カビ刃やハードポイントのおかげで、白一辺倒な継衛よりもデザインが締まって見えますね。
直立させると当然のごとく自立は出来ません。






各所アップ。

頭部カメラにクリアーパーツ。
背部ユニット先端の黒は塗装済み。

デザインが継衛に似ているということもあり、手や背部ユニットが配置されているランナーなどは継衛からの流用になっています。
ただ関節構造が色々と変わっているので、新規ランナーの方が圧倒的に多いです。

白成型はグロス成型のような光沢のある素材になっており、素組みでもキレイな白に。
全身の人工カビ刃などカラーリングはパーツ割りでかなり再現されており、素組みで再現されないのは腕部や背部ユニットの黒ぐらい。
今回も左肩の赤いラインなどは水転写式デカールによる再現。



継衛と。

これだけ似ているとまさに後継機という感じで、アニメ版で設定された名前の方がしっくりきますね。


以下、可動範囲の紹介。


首の可動。

根元が2重スイング、頭部がスイング+ボールジョイント接続。

継衛から関節が改良されており、動かしていても抜けるような構造では無くなりました。
上への可動域が特に優秀で、継衛と違いボールジョイントも活きてます。



胴の可動。

胸部が前後スイング+左右スイング、腹部が軸回転。

ここは継衛から変わっていませんが、元々優秀だったので問題なし。



肩・腕の可動。

肩は根元が前方引き出し、肩アーマーがボールジョイント接続、上腕がアーマー内に軸接続+2重スイング+軸回転。
根元から肩アーマーまでは継衛と共通ですが、上腕の方が大幅に改善されています。
何より腕が上がるというのがありがたい。

肘が2重スイング。

手首がボールジョイント接続。
継衛から調整されており、ジョイントがあまりキツくないので破損の危険が下がっています。
代わりに保持力は落ちましたが、重たい武器を持つ機体ではないので支障はさほどありません。




下半身の可動。

股関節は軸接続+上下スイング、腿が軸回転。
ここも継衛から手が加えられており、開脚幅が大きく向上。
腿上げはデザイン的に元々余裕。
ただ派手な開脚ポージングをすると上半身の重量に保持力が負けるので、そういったポージングをしたい場合は調整する必要があります。

膝が2重スイング。
膝を曲げると膝アーマーを若干動かせるように。

足首が軸接続+前後スイング+左右スイング、つま先が2重スイング。
継衛にはなかった前後可動が実装されたおかげで、接地ポージングの安定性が大幅に増しています。

総評。
至る所が継衛から大きく改善されており、もう何の不満もないといっても過言ではないほどの可動域に進化しました。



立て膝をやろうとすると膝の黒い部分が接地してしまいます。


以下、ギミックや付属品の紹介。


スタンド接続は継衛から変わらず、腰後部のパーツを差し替え。
やはり軸の長いスタンドでないと安定しないです。




背部ユニットは2軸スイング。
先端が伸縮可能。



腰部スラスターは上下スイング。
上下に展開。



二機掌位、三機以上掌位用の手が付属。



頭部カバーを開いて、ヘイグス粒子砲の射出再現。
さすがにこんなに開く必要はありませんが。



劇中で射出していた人工カビ刃のうち、仕様上で外れるのは肩のみ。
いちおう胸部も外せますけどね。

肩の刃は持てるようになっています。



新型高速振動ブレード。

前腕外側の盾部分ごと差し替え。
残念ながら刀身は白成型です。

説明書の組み立て部分では人工カビ刃と記載されているんですが、完成写真の方にはこの聞き馴染の無い名前が。
これが新たに設定された人工カビ刃の正式名称?



高速連射砲、鋭針炸裂弾。

アニメ版の継衛のキットに付属した物と同じのようで。
どちらも腕裏に取り付け。




超高速弾体加速装置。

前腕裏に接続。




東亜重工製二式複合人工カビ刀。

鞘は前腕裏に取り付け。
なので高速連射砲あたりとは選択式。

刀身は鞘とは別に付属しており、こちらは黒成型なので柄の色が変わります。
鞘の柄は外せるので、抜刀状態を再現可能。

原作とアニメのそれぞれで違う形状の人工カビ刀が登場してましたが、更にそのどちらとも違う作者デザインのキットオリジナル武器とのこと。


以下、適当にポージング。











今までの継衛の足首ではここまでの接地ポージングなんて考えられなかったですね。
ただ地味な所で、足のアンカーが固定になってしまって細かい劇中再現ができないのは残念。



二機掌位。

劇中では登場しない組み合わせですが、せっかく2機になったので。
実際にやってみると、固いプラ製の腕をクロスするのはまぁ難しい。


以上、コトブキヤの継衛改二のレビューでした。

継衛に続いてコトブキヤからキット化された継衛改二。
白ばかりの継衛に比べると、全身に黒が入って締まりの良くなったデザインが特徴的ですね。
可動面は継衛から大幅に改良され比べ物にならないほどの可動域に。
付属品は劇中で使用した武装は揃っており、人工カビ刀は見た目にも面白みのあるオリジナルデザインに。
継衛は色々と不満のあるキットでしたが、今回は文句なしと言えるほど満足のキットでした。


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