コトブキヤから「一七式衛人 白月改 継衛」のレビューです。
『シドニアの騎士』に登場する衛人。
主人公、谷風長道の搭乗機。
物語から100年前の第四次奇居子防衛線の末期に配備された東亜重工製「白月」の改修機体。
かつては際立って活躍した歴史的な名機で、現在の衛人である一八式より旧式ではあるものの、性能的には引けを取らない。
一八式とのパーツの互換性もあり、現在でも補修が可能となっている。
頭部にはヘイグス粒子砲が内蔵。
腕部にはカッター及び人工カビザシが内蔵されている。
更に槍状のカビザシを装備可能。
また、衛人の機能として「掌位」があり、複数機が腕部を接合することにより加速能力を高めることが出来る。
ではレビューは下からどうぞ。
パケ横。
付属品一覧。
・カビザシ
・腕部カッター(左右各1)
・腕部用人工カビ×2
・スタンド接続パーツ
・持ち手(左右各1)
・平手(左右各1)
・二機掌位用手
・三機掌位用手
プロポーションをグルリと。
物凄く細長い独特なプロポーションですね。
このコトブキヤのは、プラキットに当たって新たに書き起こされた図面を元に作られているそうで。
背中が重すぎるので、自立はまず不可能。
各所アップ。
頭部にはクリアーパーツ。
使われている成型色はほぼ白で、スミ入れでもしないとかなり淡白な印象。
肩の赤いラインや機体番号は水転写式デカールによる再現になっています。
1/100ということで、MGガンダムと。
こう並べると細さが際立ちますね。
以下、可動範囲の紹介。
首の可動。
根元が引き出しスイング、頭部接続がボールジョイント。
体に埋まっている基部が上方へ引き出せるようになっており、このおかげで上を向けるように。
ただこの引き出し部分が厄介で、接続したまま引き出そうとすると確実に首が抜けます。
むしろ一度抜いてからジョイントの位置を変えて再度接続する物と考えた方がいいぐらい。
ボールジョイントは小さいので可動域は無いに等しく、横を向けるだけ。
胴の可動。
胸部が前後スイング+左右スイング、腹部が軸接続。
ここはどの方向にもシンプルに良く動きます。
肩・腕の可動。
肩は根元が前方引き出し、肩アーマーがボールジョイント接続、上腕が上下スイング+ボールジョイント接続+軸回転。
ギミック再現用に肩が引き出せるので、前へは良く動きます。
ただ上腕武のスイングが微々たるもので、実質的に肩も腕もボールジョイント可動なので、腕はほぼ上がりません。
肘は二重スイング。
手首はボールジョイント接続。
ここはPCを使っておらず、プラ同士の接続になるので破損注意。
下半身の可動。
股関節は軸接続+上下スイング+軸回転。
スイング関節ですが、開脚幅はあまり広くありません。
ただ切り欠きが上まで広がっているデザインなので、切り欠きを削ってやれば開脚幅は広げられるかと。
腿上げは余裕ですが、軸の保持力が脚の重量を支えきれず下がってきてしまいます。
膝は二重スイング。
足首は軸接続+左右スイング、つま先が二軸スイング。
横へ大きく動くし、つま先も動くのですが、足首に前後可動が備わっていないので接地性はかなり悪いです。
とは言え、そもそも背中が重すぎるので、足だけで体を支えること自体が無謀ですが。
総評。
デザインの関係もあり、動く方向と動かない方向が真っ二つに分かれているなと。
動く方向はとても良く動くのですが、動かない方向は本当に動かない。
まぁ動かすにそう不便というわけでもないですが。
立て膝は割と簡単。
以下、仕様や武装の紹介。
スタンド接続には、腰部のパーツを差し替え。
ただこれだとかなり長い軸を持つスタンドしか対応出来ないんですよね。
いっそスタンド接続パーツ無しで直挿しでいいかと。
背部スラスターは二軸スイング。
先端が展開。
腰部スラスターはボールジョイント接続、上部がスイング。
足のアンカーが展開。
肩と腕を前方へ伸ばし、頭と体を反らせて掌位の体勢に。
他機と手を繋いだ専用の手が付属。
もう1セット購入することで双方の手をつなげます。
ただ現時点では一般機ではないこの長道機だけなんですけどね(笑
角度の違う三機掌位用の手も付属しています。
頭部ヘイグス砲が展開。
腕部カッター。
前腕装甲ごと差し替えで展開。
見事に真っ白なので、塗装しないと見栄えが。
収納型人工カビザシ。
腕部から基部部分を展開し、人工カビを取り付け。
カビザシ。
ボコボコした独特な造形ですが、先端のカビザシまで一体成型。
カビザシ部分だけでも塗装してやら無いとこれも見栄えが。
他に携帯武装は無いので持ち手はこれ専用。
ただこの持ち手が非常に厄介。
可動紹介のところで手首関節が危険と書きましたが、この持ち手の手首は成型上の都合で特に危険。
特に無理に力をかけたわけでもないのに、まぁ見事にポロッといきましたね(苦笑
頑張って軸に真鍮を通したり、ガチガチに固めたりと必死で修復。
高重力歩行形態。
腿から下を180度反転し、腕と脚の角度を整えます。
この形態は特に股関節軸の保持力が厳しくなる。
以下、適当にポージング。
あらゆる物が長いので、縦のボリュームが凄まじい。
横はまぁ細いですが(笑
しかし再現されている武装が微妙なのがなんとも。
せめて右腕は作中でちょいちょい使っていたガトリング(?)にして欲しかった。
あと左手の射出機構の再現とか。
超高速弾体加速装置も延長バレル無し程度なら余裕でいけたはず。
これ原作だと重力下の戦闘でも出てませんけど、アニメだと出てくるんですかね。
以上、コトブキヤの継衛のレビューでした。
アニメ化も進められるシドニアの騎士から、主人公機である継衛が立体化。
現時点ではそこそこの価格のRIOBOT以外の唯一の立体物。
プラキットとしての仕上がりはいつものブキヤといった感じ。
元々色が多い機体ではないので、プラキットだとかなり淡白になっちゃいますね。
まぁそこに関してはある程度仕方が無いとして、厳しいのが再現されている武装。
本当に最低限の物しかなく、ハッキリ言って物足りません。
せめて最も印象的な超高速弾体加速装置ぐらいは付属できなかったものかと。
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