コトブキヤから「スレイプニール」のレビューです。
『アルドノア・ゼロ』に登場するカタフラクト。
主人公:界塚伊奈帆ほかの搭乗機。
一世代前の地球製のカタフラクトで、後継機であるアレイオンが主力機となって以降は、高等学校の兵科教練などに使用されている。
様々な銃器やタクティカルスーツなどの追加装甲を装備可能。
また、脚部に推進器と大型安定翼を備え、これを展開することで短時間だが飛行できる。
アレイオンに比べると装甲が薄い分、機動性に優れており、伊奈帆は乗り慣れているということや、
火星のカタフラクトに対して装甲が厚くても役に立たないという判断から、一貫してこの機体に乗り続けた。
ではレビューは下からどうぞ。
パケ横。
付属品一覧。
・75ミリハンドガン
・75ミリマシンガン
・グレネードランチャー
・格闘用ナイフ
・持ち手A(左右各1)
・持ち手B(左右各1)
・持ち手C(左右各1)
・平手(左右各1)
プロポーションをグルリと。
劇中のイメージとも遜色の無い良いプロポーション。
各所アップ。
頭部と胸部にクリアーパーツ。
胸部はともかく、頭部は発色が完全に死んでしまってます。
特徴的なオレンジは、劇中のような明るい物ではなく抑えめの成型色に。
パーツ割りによるカラーリング再現は素晴らしく、足りないのは安定翼前面のグレーぐらい。
各部の白いラインや形式番号は水転写式デカールによる再現。
レッド5と。
互いにノンスケールですが、元の身長も0.5m差なので、この2機に限ればほぼ同スケールになっています。
しかし元のサイズが違うとはいえ、何故アースエンジンだけあんなやる気の無いサイズで作られていたのか(苦笑
クリアーパーツの発色の悪さが酷いので、ラピーテープを使ってみました。
これでちゃんと緑色に見えますね。
以下、可動範囲の紹介。
首の可動。
根元が前方スイング、頭部がボールジョイント接続。
根元のスイングは恐らく可動用というより、コクピット展開ギミックでしょうね。
まぁコクピット造形はありませんが。
なので可動はほぼ小さなボールジョイント1つで、大きくは動かせません。
顎を引いた状態で横を向ける範囲も限られており、大きく横へ向くには目線が上向きに。
胴の可動。
腰部がボールジョイント接続。
こちらも関節は1つのみ。
おまけにボールジョイントも大きくないので、保持力を上げてやらないとグラグラしてます。
回転はデザインの干渉で制限されており、工夫しても5枚目程度が限界。
肩・腕の可動。
肩は根元が前方引き出し+上下スイング、上腕が軸接続+上下スイング+軸回転。
肩アーマーは上腕の間に通っており、スイング。
根元の関節のおかげで前方への可動域はかなり確保されています。
ただ肩アーマー横が埋まっているデザインのせいで、腕を上に上げるのが困難。
肘が2重スイング。
手首がボールジョイント接続。
腰部アーマーの可動。
サイドが軸接続+上下スイング。
ほとんど開かないので、動かすのは軸接続による上下の可動ぐらい。
下半身の可動。
股関節は軸が左右それぞれ上下スイング、腿が軸接続+上下スイング+軸回転。
軸の可動を利用すれば開脚も腿上げも出来ますが、開脚はそれでも写真の左脚が限界。
腿の回転はほとんど死んでおり、わずかに外側に開ける程度。
膝が2重スイング。
ふくらはぎ側の装甲が開くので、結構深く曲げられます。
足首が軸接続+2重上下スイング+左右スイング。
開脚幅が制限されているので、接地性はこれで十分といった所。
総評。
至る所にデザインによる制限がかかっている感じですね。
劇中でも派手なアクションをする機体ではなかったので、劇中レベルのポージングをするには足りてはいます。
立て膝は股関節の可動のおかげでかなりキレイに決まります。
安定翼の重みで少しバランス取り難いですが。
以下、ギミックや付属品の紹介。
安定翼の通常〜走行形態への変形。
ユニットそのももを前に倒し、小翼を上げてロックを外す。
小翼と大翼をそれぞれ基部ごと前方へ。
ユニット下部を繋いでいるアームを伸ばし、ユニット下部全体を180度反転しアームを戻す。
あとはユニット全体を上にあげ、小翼と大翼の角度を調整して変形終了。
慣れると多少省略してガチャガチャできますが、これが説明書通りの変形手順。
劇中だと一瞬でしたけど、実際には結構複雑なデザインだったんですね。
完成品のメガハウス版だと差し替えらしいので、差し替え無しで変形できるのが凄いです。
ホバー形態への変形。
走行形態から変形させますが、小翼と大翼の角度を変えて、ユニット全体を下ろすだけです。
劇中だともっと脚に近い位置で展開できていましたが、キットでは関節が足りていないのでそこまでは不可能。
いちおうアームの角度を調整すれば近づけられますが、足が接地しなくなるのでスタンドで浮かせる必要があります。
75ミリハンドガン。
以下、3種の武器全てに専用の持ち手が左右用意されているので保持力は十分です。
ちなみに劇中では武装は全てバックパックにマウントされていましたが、そのギミックはなし。
そもそもデザイン的に磁石でも仕込まなければ無理ですね。
75ミリマシンガン。
こちらの持ち手は角度が付いており持たせやすくなっています。
グリップ前にはグレネードランチャーを取り付け可能。
マガジンは着脱可能で、弾丸の造形あり。
格闘用ナイフ。
劇中だとマウント用の鞘があった気がしますが、刀身のみ。
まぁマウントできませんし(笑
以下、適当にポージング。
肩の引き出しが優秀とはいえ、マシンガンを両手で構えるのはデザイン的に辛いですね。
武装は3種あるものの、出来ればライフルが欲しかったなと。
ハンドガンより出番も多かったですし。
以上、コトブキヤのスレイプニールのレビューでした。
アルドノア・ゼロの主人公機でもあるスレイプニールがブキヤからキット化。
同様の近年のアニメ作品からのキットとしては、再びレッド5ぐらいのサイズに戻ったのが良いですね。
造形自体も良好。
可動範囲はデザインの制限も厳しいものの、劇中ぐらいのポージングをするにはさほど不自由ではなし。
ギミックは他社の完成品とは違い、安定翼が変形式というのが良いのかなと。
付属品はハンドガンよりもライフルの方が欲しかったので少し残念。
レッド5(初回版)に比べると価格対比のボリューム面で劣ってしまうものの、個人的には十分に満足のできるキットでした。
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