S.R.G-Sから「サイバスター(精霊憑依Ver.)」のレビューです。


『魔装機神シリーズ』に登場する魔装機神。
主人公マサキ・アンドーの搭乗機。
マサキと精霊サイフィスの意志が同調する「精霊憑依(ポゼッション)」を発動したサイバスターの姿。
サイフィスの干渉により、機体各部がアストラル装甲で補強された他、ディスカッターやハイファミリアといった基本武装も姿を変え、より強力なものになっている。
また、巨人族との決戦を前にサイフィスによりコスモノヴァリアクターが改良され、
ラプラスデモンモードを展開する事により、最強の必殺技「アカシック・ノヴァ」を使用する事が可能となる。

ではレビューは下からどうぞ。




パケ横。



付属品一覧。

・ディスカッター彊+持ち手(右)
・ラプラスデモンモード用肩パーツ×2
・ラプラスデモンモード用腕パーツ×2
・ラプラスデモンモード用脚パーツ×2
・平手(左右各1)




プロポーションをグルリと。

ゲームグラフィックほどの等身ではないものの、これはこれで十分カッコ良いです。
主翼のボリュームが凄まじい。

トップヘビーもいい所なので、自立はかなり困難。
真っ直ぐ立たせるのは無理ですし、足を開いて体を前に倒し気味にしたりしてようやく立てるぐらいです。

かつてのノンスケール版サイバスター同様、サイバスターのみに絞ったキットで、サイバードへの変形は再現されていません。





各所アップ。

キットは9年前のサイバスターとは完全に別物の新規造形。

目と襟が塗装済み。

胴体のクリスタル部分にクリアーパーツ。
何故か淡いグリーンになっており、正直発色がイマイチで残念。

カラーリング面では主翼の青が再現されていません。
最近のブキヤキットはシールを使う例がチラホラとあるので、このぐらいそういう対応して欲しかったものですが。
あとかつてのサイバスターではパーツ割再現されていた、主翼内の黒がオミットされました。
まぁあったらあったで更に主翼が重くなるので、そこは一長一短という感じでしょうが。
主翼回りを除いたカラーリングは十分です。



サイバスターと。

造形レベルがもう比べ物にならないですね。


以下、可動範囲の紹介。


首の可動。

根元から2軸の引き出し機構+ボールジョイント接続。

引き出し機構を利用すれば上下の可動域は広いですが、引き出す際に高確率でボールジョイントが抜けるのでイラッとします。
ただ横への可動は大変で、襟内ではかなり制限を受けます。
襟の上に乗せればもっと動きますが、角度的に使えるポージングが限られる。



胴の可動。

腹部が軸接続+前後スイング、腰部が軸接続。

サイバスターの反省を踏まえての安定性重視か分かりませんが、軸接続になっています。
腹部のスイングでいちおう前後の可動にも対応。
回転はかなり引き出せば90度以上の可動にも対応。



肩・腕の可動。

肩は引き出し機構ありの前後スイング、上腕が軸接続+上下スイング+軸回転。
肩アーマーは上腕軸に通っていますが可動は前後のみ、外側のパーツがスイング。
引き出し幅が大きく、胸の干渉のあるデザインでも割と前に腕を出せるようになっています。
上の可動もアーマー可動が無い割には動きます。

肘が2重スイング。

手首がボールジョイント接続。



腰部アーマーの可動。

フロントが前後スイング+ボールジョイント接続。
サイドが上下スイング。
リアが固定。
尻尾(サイバード頭部)が軸接続+上下スイング。

取り付けるの簡単なのでいいですが、フロントが触っているとスポスポ抜ける。




下半身の可動。

股関節は軸接続+上下スイング、腿が軸回転。
開脚は申し分なし。
腿上げはフロントアーマーを避けても90度までは上がりません。

膝が2重スイング。
深くは曲がりません。

足首は脚側が軸接続+前後スイング、足側が軸接続+上下スイング、前の爪がスイング。
多重関節で前後だけでなく、横への可動も十分に確保されています。


総評。
相変わらずデザイン特有の動かしにくさはあるのですが、それでもかつてのサイバスターに比べれば圧倒的に動きます。
全体的に保持力も安定していますし。

立て膝はデザイン的な事もあり厳しいので省略。


以下、仕様や付属品の紹介。



主翼は軸接続+前後スイングで可動。
軸接続による可動は、写真程度でストッパーがかかります。

片側3枚の羽の内、真ん中と下がそれぞれスイング。





ラプラスデモンモード。

肩アーマーは可動部分の上のパーツを差し替え。
差し替え後は接続が甘くかなり外れやすい。
あとこの可動部分が完全に死ぬので、腕がほとんど上がらなくなります。

前腕はごっそり差し替え。
ちなみにこの部位は袖部分から回転できるようになっています。
引き換えに腕を弄っている時に外れやすくイラッとしますが。

ふくらはぎは装甲を開き、内側のスペースの取り付け。
これが一番厄介。
取り付け自体がかなり固く、デザイン的にタオルか何かを使わないと指が痛くてたまりません。
肩同様、この状態だとほとんど膝が曲がらなくなります。



ディスカッター彊(きょう)
「彊」は「強」とほぼ同字というようなことが説明書の設定に書いてありました。

3つのクリスタルは本体と同じクリアーパーツ。
黄色が下地だと本体とは比べ物にならないほど薄くなっちゃいますね。
グリップの紫は再現されていません。
刀身の模様はきちんと造形されてます。

持ち手は右のみ。
保持力は比較的しっかりしています。


以下、適当にポージング。













コスモノヴァってシリーズによって演出が全く違いますね。
個人的には第2次OGのが好きかな。
まぁ精霊憑依のラプラスデモンモードで行うのはアカシックノヴァらしいので、コスモノヴァと同じような演出なのかは知らないんですが(笑
パケ写などでは腕の装甲を前に向けたタイプのポージングですが、ゲームの戦闘シーンはそのパターン?



ポゼバスターとネオグランゾン。
こんな並びが立体物で成立しているという奇跡。


以上、コトブキヤのサイバスター(精霊憑依)のレビューでした。

魔装機神2作目以降から登場する、サイバスターの精霊憑依バージョンが史上初(?)の立体化。
造形面は同社のかつてのサイバスターとは比べ物にならないクオリティにまで進化。
可動面もこのデザイン化では十分に頑張っていると言えるレベル。
プレイバリューでは、最終形態という表現でいいのか分かりませんがラプラスデモンモードまで再現。
ただやはり商品仕様には疑問が残りますね。
せっかくの立体化なのに、一般販売品では数少ない武装であるハイファミリアが揃わないという。
もう高いことは分かったから、それならそれでもう少し上乗せしてでもハイファミリアを標準化しろと。
わざわざ更に高額+定価の限定キットにしか付属させないというのはハッキリ言って性質が悪い。
出来は良いのに、売る側の姿勢が非常に残念だと思うキットでした。


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