HGUCから「ローゼン・ズール」のレビューです。


『機動戦士ガンダムUC』に登場するモビルスーツ。
アンジェロ・ザウパーの搭乗機。
かつてアクシズのネオ・ジオン軍で運用されたハンマ・ハンマのコンセプトを昇華させ、ギラ・ズールをベースに開発した試作モビルスーツ。
本機は当初からシナンジュの予備パーツを流用することが設計段階で決定しており、
コクピット・ブロック周辺に組み込まれたサイコフレームもそのまま採用されている。
いわゆるサイコミュ搭載機ではあるが、本機は非ニュータイプの一般兵が搭乗することを前提とし、
準サイコミュ装備も組み込んだサイコミュ技術のハイブリッド・タイプとして完成した。
3連メガ粒子砲を内蔵する両腕の有線兵器インコム、
3門のメガ粒子砲、中央部にIフィールド・ジェネレーターを備えた攻防一体型のシールド、
更には対ユニコーンガンダム用に開発されたと言われる特殊ディヴァイス、サイコ・ジャマーを有するトップヘビーな異形のシルエットは、
親衛隊隊長のアンジェロ・ザウパー大尉に相応しい新たな専用モビルスーツとなった。

ではレビューは下からどうぞ。




パケ横。



付属品一覧。

・シールド
・サイコジャマー×6
・展開前リレーインコム×6
・展開時リレーインコムA×2
・展開時リレーインコムB×4
・インコム用ケーブル
・インコム用腕部接続パーツ×2
・インコム用手接続パーツ×2
・インコム用スタンド接続パーツ×2
・スタンド×4
・支柱(長)×2
・支柱(短)×4




プロポーションをグルリと。

ボリュームのある上半身に、ヒール足とかなり独特なプロポーション。
まさに設定どおりハンマ・ハンマの要素をギラ・ズールに取り入れたという感じですね。

不安定なヒール足ですが、真っ直ぐ立たせるだけなら十分にバランスは取れます。








各所アップ。

特徴的なエングレービングなどの細かい装飾は基本シール再現。
モノアイも好きな位置にシールを貼る形になっています。

このキットについてどうしても触れざるを得ないのは成型色ですね。
紺以外の成型色は悉くイメージとかけ離れてしまっています。
既にギラズールでイメージ通りの成型色をリリースしているのに、一体どうしたらこんなことになるのだろうかと。



ユニコーンと。



シナンジュと。


以下、可動範囲の紹介。


首の可動。

根元が上下スイング、頭部接続がボールジョイント。

ボールジョイントの方は動かしにくく、そもそもほぼ動きません。
根元のスイングのおかげで上は得意。
横は襟の位置に合わせて顔を上げる必要があります。



胴の可動。

腹部が前方スイング、腰部がボールジョイント接続。

敬礼ポーズをイメージしてか、前方へのスイングは確保されています。
それ以外はそこそこ。
回転には制限はありません。



肩・腕の可動。

肩は根元が上下スイング+前後スイング、上腕が軸接続+上下スイング+軸回転。
肩アーマーは上腕軸に通っており、スイング。
肘のトゲが干渉するので腕を上げる際の腕の角度は固定されますが、どの方向も比較的動く方かなと。

肘は単純スイング。



腰部アーマーの可動。

フロントは上下スイング。
サイドは外側へ開くようにスイング。





下半身の可動。

股関節は軸接続+上下スイング、腿が軸回転。
サイドアーマーの構造が素晴らしく、開脚に腿上げと干渉を避けてくれています。

膝は二重スイング。

足首は前後スイング+ボールジョイント接続。
つま先はわずかにスイング。
可動域は十分に確保されてますが、この重量バランスとヒール足ではそもそも接地ポージングは難しいですね。

総評。
全体的にこのデザインの中では十分に可動用の構造を仕込んだのではないだろうかと。
股関節は軸可動タイプですし、サイドアーマーの配慮など個人的には文句なしです。



立て膝はこのぐらい。


以下、仕様や武装の紹介。



バックパックは左右それぞれ軸接続+前後スイング。

下側が開き、サイコ・ジャマー発射状態を再現。
1基目はキチンと造形されていますが、2基目(恐らく?)はザックリした造形。

展開状態のサイコ・ジャマーは6基付属。
スタンドは台座が4つ、支柱が長2本、短4本付属しています。



プロペラント・タンクはボールジョイント接続。





インコム。

先端部を着脱可能。
接続部はクリアー成型になっています。
クローは3本可動。

展開用のリード線は物凄く細い物が4本。
長いので、左右展開用に半分に切っても十分です(写真は半分の物)。
両端に接続用のパーツを取り付け、間にリレーインコムを3つ通します。

先端側の接続パーツには、サイコジャマーに使った物と同じスタンドを取り付けられるボール軸が存在。
展開状態のリレーインコムには1つにスタンド接続用のパーツを取り付けられます。
これには3mm軸も開いており、汎用的なスタンドを挿す事も可能。
いちおう先端部の接続パーツはアクションベース2に対応しているのですが、板ジョイントのみの対応でそんなの残ってません(苦笑

展開前のは無理やり詰めればそれっぽく。
ただリレーインコムの交換は先端の接続パーツを外さないといけないので非常に面倒で手間。



シールド。

前腕にそのまま取り付け。


以下、適当にポージング。









ズルイかなと思ったのですが、付属する武装用のスタンドの長さが合わなかったので、適当なベースで高さを確保。
正直これぐらいしないとインコムやサイコジャマーが中途半端にしか飾れない(苦笑



ゼネラルレビル機を切り刻む。



行ってらっしゃいませご主人様(笑


以上、HGUCのローゼン・ズールのレビューでした。

アンジェロの後期搭乗機。
兎にも角にも成型色の失敗があまりにも痛い。
レビュー中でも書きましたが、何故正しい成型色のリリース経験があるのにこんなことになってしまうのか。
可動面はちゃんと動かせるよう考えられた構造になってますし、
武装ギミックにも工夫がされていたりと、成型色以外の部分は何の問題も無いのですが。


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