HGRGから「ガンダム G-セルフ(大気圏用パック装備型)」のレビューです。


『ガンダム Gのレコンギスタ』に登場するモビルスーツ。
主人公ベルリ・ゼナムの搭乗機。
宇宙から落ちてきた、どの国にも属さない謎のMS。
「G」の名を冠するMSの一機であり、G系統の設計思想の根幹を思わせるその作りから、「Gそのもの」という意味を込めてアイーダにより命名された。
起動には特定の条件があるようで、ベルリの他にラライヤ、アイーダの3人しか動かすことが出来ない。
機体は宇宙世紀のガンダリウム合金よりも軽量で剛性のあるフォトン装甲と呼ばれる装甲で覆われており、
フォトン・バッテリーによる潤沢なエネルギー供給と強力な各部スラスターの働きにより、驚異的な機動性能を発揮する。
各種バックパックを換装することで、様々な局面に対応する事が可能。
バックパックに合わせて、機体カラーが変化し、フォトン・エネルギーの余剰出力を放出することにより各所が光り輝く。
リギルド・センチュリーには珍しいコア・ファイター換装システムより、万が一の時の為のパイロット保護も考慮されている。

ではレビューは下からどうぞ。




パケ横。



付属品一覧。

・ビームライフル
・ビームサーベル×2
・シールド
・持ち手(右1)



プロポーションをグルリと。

イラストに比べると下半身のメリハリが少なく、スタイリッシュさにかける印象。
ただ実際のアニメだとそんなスタイリッシュには描かれていないので、これでも別に悪くないかなとも。
プロポーションよりも問題なのは顔ですか。
Gセルフの顔は、従来のガンダムと比べると童顔っぽいのが特徴なので、キットの顔だと大人びている印象。







各所アップ。

胸部、腰部、脚部にクリアーパーツ。
UV発光素材らしいですが、ブラックライトがないので自分では確認が出来ませんでした。

ポリキャップはビルドファイターズやオールガンダムプロジェクトと同系統の物が採用されています。

関節の青いアクセント等、細かい部分はシールによる再現。
額は複雑な配色になっているので、シールに頼らざるを得ない感じです。
シールありきでは素組みで十分過ぎるほどの仕上がりです。



RGガンダムと。

初代と最新作。
時代はあまりにも違うとはいえ、同じ世界観というのが面白い。



ビルドストライクと。

アニメ全体としての前作の主人公機と。
ガンダムシリーズ全てひっくるめても、今作のデザインは独特ですね。


下、可動範囲の紹介。


首の可動。

二重ボールジョイント接続。

首関節が装甲で覆われているので、従来の物に比べると可動域は若干狭くなっています。
動かないわけではないので問題なし。



胴の可動。

腹部と腰部の二箇所ボールジョイント接続。

前後左右へは良いのですが、回転だけは大きな問題を抱えてしまっています。
とにかく腹部も腰部も回転を阻害するデザインなので、物凄く回しにくい。
そのまま回そうとするとどんどん腹部が削れるので、回すというより抜き差しして位置を変えるほうが良いですね。



肩・腕の可動。

肩は根元が前方引き出し+ボールジョイント接続、上腕が上下スイング+軸回転。
ここは最近のHGとしては標準的な可動。

肘は二重スイング。
装甲がこれでもかと干渉しており、90度も曲がってくれません。

手首はボールジョイント接続。



腰部アーマーの可動。

フロントは中央連結の切り離しでボールジョイント接続。
サイドは軸接続+上下スイング。





下半身の可動。

股関節は軸が上下スイング、腿が軸接続+上下スイング+軸回転。
腿の関節部分が装甲に埋まってしまっているので、まさかの腿の回転がほぼ死んでいます。
更に四角く大きい腿のデザインのせいで、腰との干渉が尋常ではなく物凄く動かしにくい。

膝は二重スイング。
膝ほどで無いにしろ、ここもあまり曲がらないです。

足首は前後スイング+ボールジョイント接続。
カバーは内側にボールジョイント接続。
前後へは動きますが、横への可動域はかなり狭い。


総評。
現時点でAGPシリーズの関節構造が採用されたキットの中で、ダントツ最低の可動域です。
∀も可動よりデザイン重視のキットでしたが、あっちの方が遥かにマシです。
まぁ何でもかんでも立体物を意識してデザインされるわけではないので、どうしようもないことですが。



立て膝はこんな感じ。




デザインが崩れない程度に、可動域の改善を試みました。

肘は囲った部分を削り込み。
これで90度以上には曲がるように。
ここは上腕側も合わせて削れば削るほど曲がりそうですね。

腿は腰部アーマーで隠れて見えにくいので、関節を覆っている装甲を思いっきり取り除いてやりました。
キットそのままでは全く出来なかった腿の回転が出来るように。
ただ最大の問題はこの大きく角ばった腿のデザインそのものにあるので、見た目をガン無視するほどの削り込みでもしない限り、これ以上の可動域向上は難しい。


以下、付属品や武装の紹介。


大気圏用パック。

パーツ割だけでバッチリとカラーリング再現がされています。




大気圏用パックを装備。

ストライクのエールストライカーほどのボリュームはないので、背負っても自立のバランスはさほど崩れません。




ウイングユニット全体が上下スイング。
ウイングがスイング。



脚部側面のフォトンフレームは軸接続なので回ります。



ビーム・ライフル。

グレー一色成型で、シールもありません。
持ち手は右のみ。



ビーム・サーベル。

2本付属。
サーベル刃は従来の物よりもかなり細いタイプ。
グリップの展開ギミックはありません。



シールド。

グリップ部分は造形があるだけです。
ジョイントは前腕を側面から挟む形で、シールドは側面と裏の二箇所に軸接続。


以下、適当にポージング。










ライフル、サーベル、シールドのみという、手持ち武装が標準的すぎるガンダムって久しぶりな気がする。

最近の完全新作HGキットは可動域がかなり優れていたので、余計に動かしにくく感じますね。
あといい加減に平手を付属させろと。


以上、HGRGのGセルフのレビューでした。

新アニメシリーズ「Gのレコンギスタ」より、主人公機GセルフがHG化。
ガンダムシリーズとしては独特なデザインが面白いですね。
その独特なデザイン故か、最近のキットでは珍しく造形が再現しきれていない感じが。
顔が微妙かなと思うのは久しぶりです。
あと独特なデザインは可動面にも影響を及ぼしていて、同様の関節が採用されたHGでも特に可動域が狭くなってしまっています。
付属品は基本的な武装は揃っていますが、付属品が少ないのだから左の平手ぐらい付属してくれませんかね。
シリーズ第1弾としてはつまづいた感も否めないキットでしたけど、個人的にはまぁ満足は出来ました。


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