HGRGから「ジャイオーン」のレビューです。


『ガンダム Gのレコンギスタ』に登場するモビルスーツ。
キア・ムベッキの搭乗機。
ビーナス・グロゥブのジット・ラボラトリィで開発されたG系MS。
強力なフォトン・バッテリーを搭載しており、余剰出力を放出するためのバランサーがビッグアーム・ユニットに組み込まれている。
ビッグアーム・ユニットは大気圏内での飛行を安定させる翼としての役割も持っている。
6本のソード・ファンネルを同時にコントロールする高度な制御処理能力を持ち、
長い年月改良され続けてきたその機体性能と信頼性は非常に高いものとなっている。

ではレビューは下からどうぞ。




パケ横。



付属品一覧

・ビームライフル
・ビーム刃×8
・持ち手(右1)




プロポーションをグルリと。

イラストと比べると脚が短いのか、若干スタイリッシュさに欠ける印象。
あとビッグアームの親指にあたる部分のボリュームがまるで違っています。

何の工夫も無しだとビッグアームユニットが接地しないので、自立はとてもではありませんが不可能。






各所アップ。

ビッグアームユニットにクリアパーツ。
造形としての顔を持っていない機体ですが、とりあえずシールは基本的なガンダム顔を再現しています。
肩の紫や、ビッグアームユニットの色の薄い部分は大きくシール再現。
パーツ割りとシール再現がしっかりしているので、素組みでも完成度は高いです。
手はエルフ・ブルックに続き平手がデフォルトで、握り手は存在しません。



Gセルフと。

このシリーズでは非常に珍しい、かなりシンプルなプロポーションですね。


以下、可動範囲の紹介。


首の可動。

二重ボールジョイント接続。

顎と頬が思いっきり干渉するデザインなので、横への可動がやり難い。
幸い襟は高くないので、襟に乗せる動かし方は出来ます。



胴の可動。

腰部が軸接続。

背中があまりにも重すぎるので、今回はボールジョイント関節は見送られています。
回転はそのままではリアアーマーの干渉でほとんど回りませんが、かなり引き出せば回せます。
まぁ手持ち武装がライフルしかないので、この機体は回らなくてもあまり気になりませんけどね。



肩・腕の可動。

肩は根元が前方引き出し+ボールジョイント接続、上腕が上下スイング+軸回転。
前も上も十分動きます。

肘は二重スイング。
90度以上は曲がります。

手首はボールジョイント接続。



腰部アーマーの可動。

フロントは中央連結の切り離すことでボールジョイント接続。
サイドは軸接続+上下スイング。
リアは上下スイング。




下半身の可動。

股関節は軸接続+上下スイング+軸回転。
開脚も腿上げも申し分なし。

膝は二重スイング。
90度しか曲がってくれません。

足首は前後スイング+ボールジョイント接続。
カバーがスイング。
前後左右とそこそこ動きます。


総評。
Gレコシリーズとしては標準的な可動ですかね。
劇的に動くという事は無いし、致命的に動かないという事も無し。



立て膝はこのぐらい。


以下、仕様や武装の紹介。





ビッグアーム・ユニット。

基部は全部で6軸可動になっており、かなり自由が効きます。

親指にあたる部分は基部が軸接続+スイング、中間部分が二重スイング。
これだけあれば表情付けは十分に出来ます。

3本の指は全て基部がスイング、中間部分が二重スイング。
一番問題があるのはここ。
劇中では指の間を開くような描き方もされてましたが、構造的にそんなことは出来ません。
更に指は完全に固定されているので、設定にあるファンネルとして飛ばすという事も不可能。

全8本の指先にはビーム刃を取り付け可能。



基部の可動を応用するとビッグアームユニットが若干下げられるので、自立が可能になります。
脚を開いたりすると更に楽に。



ビーム・ライフル。

特にギミックは無し。

握り手はありませんが、持ち手なら右のみ付属。


以下、適当にポージング。










ビッグアームユニットは非常に面白いのですが、上手い事動かすのはなかなか難しい。
細い方の指はやはりもっと表情付けが出来たらなと。
まぁこのデザインで劇中のように広がる方が二次元の嘘的ではあるんですが、せめて根元が軸接続になっていればもう少し自由が効くのに。

あと前のエルフ・ブルックもそうだったんですが、平手しかないのならもう少し力強い造形の物が・・・。



会敵すぐに指を3本撃破するベルリの神技。
あれは本格的な実戦経験の差も大きかったんですかね。


以上、HGRGのジャイオーンのレビューでした。

物語中に出てきた3機目のG系MS。
本体そのものはGレコシリーズではかなりスタンダードなプロポーション。
可動範囲も劇的な事は何もなく、際立って良いという事もありません。
この機体の最大の特徴はやはり背中のビッグアームユニットですね。
広げた際の異形感は非常に面白い。
ただ細々としているわけではないのに抜けないソードファンネル部分など、この機体の肝であるのにも関わらずギミックが中途半端なのは残念。
全体的にあと1歩足りないと思ってしまうようなキットでした。


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