HGBFから「ビルドガンダムMk-II」のレビューです。


『ガンダムビルドファイターズ』に登場するモビルスーツ(ガンプラ)。
主人公イオリ・セイが作り上げ、レイジが操作する機体。
セイがビルドストライクの次に作り上げたガンプラ。
ベースは「機動戦士Zガンダム」に登場するガンダムMk-II。
セイの考えたオリジナルの設定が豊富に盛り込まれている。
まず、機体そのものは、本編には存在しない「幻の5号機」であり、テスト機体として運用されていた為、
その存在が今まで知られることが無かったと設定。
更に、塗装前の段階になって「5号機もエゥーゴに奪取された」という設定が後付けされた。
性能としては、各部センサーの強化、ティターンズが可変モビルアーマー「ギャプラン」を参考に開発した強化ユニットを装着しているものとした。

ではレビューは下からどうぞ。




パケ横。



付属品一覧。

・ビームライフル
・ハイパーバズーカ
・頭部バルカンポッド
・ビームサーベル刃×2
・ビームサーベル(右手一体)
・シールド
・持ち手(左1)



プロポーションをグルリと。

昨今のHGシリーズと比べると、しっかりした感じのプロポーションですね。






各所アップ。

キットは基本的に2002年に発売されたガンダムMk-IIがそのまま使われています。
最近のような合わせ目を考慮したパーツ構成ではなく、関節に使われているポリキャップも何代も前の物。

本体の新造パーツは、頭部アンテナと胸部前面のみ。
ただし新造とは言え色分けなどはされておらず、カラー再現は完全にシールに頼っています。
バックパックも単色ですし、2013年のHGシリーズとしての素組みの完成度は、お世辞にも高いとは言えないですね。



ビルドストライクと。

ベース機の世界観がまず違うので、同じ主人公機とはいえ全くの別物。
10年前と今とでは、HGシリーズのプロポーション自体も変化してますしね。


以下、可動範囲の紹介。


首の可動。

ボールジョイント接続。

1軸しか無い時代なので、大して動きません。
とりあえず横は向けるので、その点では不自由はしませんが。



胴の可動。

腰部が軸接続。

かなり強引なやり方ですが、引き出すとポリキャップがいちおう前後に動きます。
ただ完全に仕様外なので保持力はほぼ無く、大して役には立ちませんが。
回転は引き出して腰部アーマーの上に上半身を乗せる位置まで持ってくれば可能。



肩・腕の可動。

肩は根元が上下スイング+前後スイング、上腕が軸接続+上下スイング+軸回転。
肩アーマーは上腕を挟む形で取り付け。
肩関節が動くとポージングにハリを出しやすいのでありがたいです。

肘は単純スイング。

手首はボールジョイント接続。



腰部アーマーの可動。

フロントは左右連結で上下スイング。
最近のように切り離してボールジョイント、という形状にはなっていません。
片方ずつ動かすには、内部に真鍮線でも通さないといけないですね。

サイドは上下スイング。
リアは固定。




下半身の可動。

股関節はボールジョイント接続。
旧仕様も旧仕様なので、開脚幅は特に厳しい。
腿上げは90度可能。

膝は二重スイング。
二重でも90度程度が限界。

足首はボールジョイント接続、つま先がわずかにスイング。
アンクルガードがスイング。
足首にはスイングも無く、本当にただのボールジョイント関節。


総評。
あらゆる関節が昔も昔、大昔の構造なので、可動範囲はとにかく厳しいの一言。
ただ肩関節だけは最近のキットと比べても悪くないと思います。



立て膝はこのぐらい。



開脚幅がとにかく気に入らないので、今までにもユニコーン等に施してきたように、ポリキャップを引き出せるよう加工しておきました。


以下、仕様や武装の紹介。


10年以上も前のキットとなると、股にスタンド接続穴すら存在しません。
アクションベースの股を挟むパーツに乗せることになります。

いちおうバックパックの追加装備用のジョイントにスタンドを挿すことは可能。







ビルドブースターMk-II。

前のビルドブースターは青一色に色分けは全てシールでしたが、今回は紺とグレーの2色成型。
キャノピーや、細かい部分はシール再現。

デザインはギャプランが元になっているらしいですね。



ビームライフルMk-IIのアーム部分と、スラスターを下げ合体用に。
本体との合体時には、Gディフェンサーのようにコクピットブロックが余剰になります。



ビルドブースターMk-IIをバックパックに、腕部にもパーツを増設。
この状態がビルドガンダムMk-IIの完成形。

背中が重いので、自立のバランスはそんなに良くないです。
立てないほどではありませんけどね。

ちなみにビルドブースターMk-IIの背面側に3mm穴があるので、ここでスタンド対応させることが可能。



ビームライフルMk-IIのブースター側のアーム部分は、基部が3段階で固定。
ストッパーを削れば自由に回せますが、その場合は軸の保持力がかなり弱いので強化必須。

アーム自体は2箇所軸回転。
ただ回るだけなので自由度は低いです。
造形だけ見ると上下にも動きそうですが、あくまで造形だけです。





ビームライフルMk-IIは、ムーバブルシールドごと外して前腕に取り付け可能。
ブースターの方からの外し方は2パターンを選択。

ライフル単体のみを外して、手に持たせることも可能。
この為に、新規で左のライフル用の持ち手が追加されています。

ライフルを外した部分は、そのままムーバブルシールドに。



頭部バルカンポッド。

ビルドMk-IIでも問題なく取り付け可能。

ここから以下、オリジナルの武装。



ビーム・ライフル。

フォアグリップが可動しますが、両手持ちはツライ。



ハイパー・バズーカ。

グリップが可動。



ビーム・サーベル。

ビーム刃が2本付属。
これはオリジナルには無い要素で、このキットで実装されたものです。
その為、右の持ち手はライフル用の人差し指が出ている物しかありません。

オリジナルの白成型の右手一体型のサーベルも付属。




シールド。

ジョイントは前腕裏に、取り付け位置は2箇所。
ビルドガンダムMk-IIの腕部パーツに直接取り付けることも可能。


以下、適当にポージング。












股関節の加工で、なんとか満足できるポーズを取らせることができました。




ビルドブースターMk-IIはジョイントを反転させると、RGのMk-IIに対応。
腕部パーツも浮きますが無改造で取り付けられます。
さすがに頭部アンテナや胸部アーマーは無改造では取り付けられませんが。


以上、HGBFのビルドガンダムMk-IIのレビューでした。

劇中では大破したビルドストライクの代替機として登場した、ビルドガンダムMk-II。
そういう立ち位置だからなのかは分かりませんが、完全新規のビルドストライクに比べると非常に残念なキットに。
ビルドストライク以外のHGBFは全て流用キットだとしても、Mk-IIはベースキットがあまりにも古すぎるんですよね。
むしろここでMk-IIのリニューアル新規造形を作っておけば、ストライクのように色々と商品展開が出来たはずなので勿体無いなぁと。
新装備のビルドブースターMk-IIのギミック面も含めた出来は良かったと思います。


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