フレームアームズから「ウィルバーナイン」のレビューです。


『フレームアームズ』に登場するフレームアームズ。
EX計画にて戦場へ導入された試作FA「YRF-12(ジャイブ)」をベースに開発された機体。
YRF-12は、偵察用FA「RF-9(レヴァナント・アイ)」に輸送機能と戦闘能力を加えた、単体であらゆる後方支援を進行可能な機体として開発が検討された。
この命題に対し、開発チームは「フレームの変形」という発想を試みる。
フレームを横に寝かせ、両端に駆動ユニットを配することで、機動力とペイロードを確保し、
フレームと各ユニットを連動させることで、戦闘時は通常の人型へも移行できるよう設計が行われた。
しかし試作段階で機体の欠陥や、パイロットへの負担の問題が露見し、数体分の試作パーツが製作されたのみで計画は凍結される。
その後、EX計画によりYRF-12を与えられたジャン・B・ウィルバー少尉は、本機のコンセプトをいたく気に入り、
自ら進んで開発に関与、兵装面における仕様を変更し、純攻撃型FA「RF-12(ウィルバーナイン)」として生まれ変わらせる。
十分な完熟運転も行われないまま投入されたRF-12だったが、対NSG-X3戦において当機の撃破に大きく寄与する活躍を見せる。
この結果は関係者を驚愕させ、少尉の持ち帰った戦闘データによって、改めて実用化に向けた試験がスタートさせることとなる。
本機の制式名称となった「ウィルバーナイン」は少尉自身による命名で、「9番目の専用機」という意味がある。

ではレビューは下からどうぞ。



パケ横。



付属品一覧。

・変形用パーツ




プロポーションをグルリと。

肩と脚のタイヤが特徴的な機体ですね。
フレーム剥き出しの部分も多く、かなり細身なプロポーション。
頭部の丸みや首周辺のスッキリ感に、腰部周辺のふんわり感、ヒール足とどことなく女性的な雰囲気も。







各所アップ。

アーキテクトは白成型色が用いられています。
細かな違いですが、上腕パーツが新規造形の一体成型型に変更されており、バラけやすかった上腕の安定性が増してます。

使用されている成型色はアークテクトを含めるとシリーズ最多の7色と、素組みでの仕上がりはシリーズトップ。
大まかに足りないのは肩の赤と、タイヤのフレームぐらい。
頭部や腰部にはクリアーパーツを使用。



レヴァナントと。

大本の機体ですが、共通しているのはフレーム剥き出しの細身ってとこぐらいですね。


以下、可動範囲の紹介。


首の可動。

ボールジョイント接続。

変形機構で真上を向けますし、それ以外も干渉無く十分に動きます。



胴の可動。

腹部が前後スイング、腰部が軸接続+前後スイング。

レヴァナント同様にアーキテクトの可動がほぼ残っているので、良く動きます。




肩・腕の可動。

肩は根元がボールジョイント接続、上腕が軸接続+上下スイング+軸回転。
肩アーマーは上腕を挟む形で取り付け。
間に挟まっているタイヤが胴や頭部に干渉しやすいので、若干動かしにくいです。
腕を上げるだけ、前に向けるだけという一方向の単純な可動なら問題ありませんが。

肘は二重スイング。

手首は軸接続+前後スイング。



腰部まわりのアーマーの可動。

フロントは中央に軸接続。

リアは上部と下部それぞれ2軸スイング。

腿に付いているサイドアーマー(シールド)は4軸スイング。




下半身の可動。

股関節は軸接続+上下スイング+軸回転。
開脚は若干引き出してやることで写真ほど。
腿上げは制限される部分が特に無いので、大きく上がります。

膝は二重スイング。
タイヤがどうしてもサイドアーマーのアームに干渉するので、90度ほどしか曲げられません。

足首は軸接続+前後スイング+左右スイング、つま先がスイング。
後ろと横へは大きく動くので、接地性はかなり良好。


レヴァナントアイが大本のベースという設定らしく、フレームが露出している箇所が多いので、全体的に可動範囲は優秀です。
タイヤの存在が可動に影響している箇所はありますが。



腿が上がるので立て膝はやりやすいです。


以下、仕様や武装の紹介。


フィンガーマチェット。

3本それぞれが2軸スイングで可動。

この刃物手が基本の機体なので、今回は普通の手は一切付属しません。



ここから変形手順。

肩のタイヤの下部を開き、タイヤを外側へ展開。
タイヤの連結用のジョイントを起こす。




頭を真上へ向け、胴の関節を真っ直ぐに。
リアアーマー上部を上へ延ばし、アーム裏のピンで頭部に固定。




肩関節を前方へ動かし、襟のピンと肩関節の穴で固定。
肩アーマーを上へ上げ、左右のタイヤを連結。
腕は肘を90度曲げ、体の後ろ側へ向け、フィンガーマチェットを真っ直ぐに。




股に変形用のジョイントパーツを取り付け。
腿から下を前後反転し、膝を逆関節側へ向け、タイヤを下ろし、つま先を伸ばす。
タイヤは肩同様にジョイントを起こし、左右連結。




フロントアーマーと脚部のマフラーをそれぞれ動かす。
リアアーマー下部とシールドを前方へ畳んで、変形終了。







スティンガー・モード。

人型から差し替え無しで見事なまでのバイクへと変形しました。
本当に素晴らしくキレイにまとまっています。
固定される部分ばかりでカッチリしていますし。
さすがにタイヤは回りません。

ちなみにタイヤの中央が平なので、安定しているほどではないですが、補助無しで真っ直ぐ立ちます。



スラッシャー・モード。

フロントカウルの左右を展開、シート部分を後方へ、シールドの下から腕を出しフィンガーマチェットを展開。

設定として存在するだけで実戦で運用されたことはない、という設定の形態だそうで。
まぁこの高速形態でフィンガーマチェットを叩きつけたら、腕のフレームがバッキバキになりそうですしね(笑


以下、適当にポージング。











フィンガーマチェットという武装は本当に面白いデザインですね。
キレッキレなポージングに物凄く合う。



設定にはシールドではなくライドカノンを装備したという記述があったので、漸雷から拝借。
ライドカノンって同名ですけどこれなんですかね。



バイクとはいえ、フレームアームズを乗せるにはさすがに小さすぎますね。



フィギュアーツあたりのサイズだとなんとか乗れます。
スラッシャーモード時に展開するフロントカウル部分がハンドルみたいになってて、平手なら挟むように握らせられますし。
足をかける場所は無いのでなんちゃってですけどね(笑


以上、フレームアームズのウィルバーナインのレビューでした。

可変型FA第2弾。
フレズヴェルクが「空」だったのに対し、ウィルバーナインはバイクと「陸」の変形。
相変わらずアーキテクトを構造を最大限に活用した可変機構は見事で、人型⇔バイクを両立させています。
本キットの特徴は多色成型により素組みでの完成度が高い点も良いですね。
フレーム剥き出しのデザインは可動への制限も少なく、可動範囲にも優れています。
唯一の武装であるフィンガーマチェットは存在そのものが斬新。
普通の手は付属せず武装も1つですが、可変機構が面白いのでそれだけでプレイバリューも十分です。


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