フレームアームズから「バルチャー」のレビューです。


『フレームアームズ』に登場するフレームアームズ。
戦争が長引くにつれ、地球防衛機構内には戦争の早期終結を望む派閥が生まれる。
彼等は極秘裏に月プラントとの接触に成功し、互いの共通語とも言えるフレームアークテクトを利用し、技術情報の交換・解析によって意志疎通を図っていた。
そして地球側の技術と資材でTCSオシレーター搭載型FAを開発する。
しかし、とある偶然から防衛機構のパイロット、ジャン・B・ウィルバーによってそれを発見されてしまう。
急進派の暗躍でウィルバーは防衛機構を追われることとなるが、正規パイロット時代の伝手を辿り、既にスクラップとなっていた件のFAの回収に成功。
この機体が防衛機構内に潜む急進派をあぶり出す材料になると考え、機体を再生し「正体不明のFA」として表舞台へと登場させることを想起。
かくして完成した機体は、偏ってはいるが割り切りのいいチューンアップと、ウィルバーの卓越した操縦技術により、驚異的な戦闘能力を発揮。
劣勢に追い込まれた部隊に加勢する謎のFAの噂は広まっていき、鳥型の巡航形態に変形する事から、いつしか<バルチャー>と呼ばれるようになる。

ではレビューは下からどうぞ。



パケ横。



付属品一覧。

・三節刀
・三節刀用マウントパーツ
・変形用パーツ×2
・持ち手(左右各1)
・平手(左右各1)



プロポーションをグルリと。

正面から見ると細長く真っ直ぐというデザイン。
後はフレームの剥き出しッぷりが凄いと同時に、脚がこれでもかとトゲトゲ。





各所アップ。

アーキテクトは組み立て済みですが、PS素材バージョン。

機体各所にクリアーパーツ。
フェイス部のパーツ割のこだわりが素敵ですね。
カラーリングは一部のピンク部分が再現されていませんが、全体的には良くできています。

このキットは初期ロットでは1つのパーツに成型不良があったというのは、既に公式でアナウンス済みですが、うちのはもう1つ問題がありまして。
紫ランナーの1枚に、瞬間接着剤が渇く時に付着するような白っぽい物がかなり付着しているという(苦笑
いちおう目立ちにくいよう内側に持ってくるようにしましたが、右肩なんかはバッチリ映ってますね。
もう交換依頼出すのも面倒だったので、軽く表面を削る程度でそのまま組みました。



フレーム剥き出しの先輩レヴァナントと。

レヴァナントよりも装甲は多いのですが、基本的に薄いのでかなりスリム。
胴体とか装甲があってないような物(笑


以下、可動範囲の紹介。


首の可動。

ボールジョイント接続。
髪の毛がボールジョイント接続。

上はかなり動きますが、下には微妙。
髪の毛は動かせるので、回転にもそう支障はありません。



胴の可動。

腹部が前後スイング、腰部が前後スイング+軸接続。

装甲はわずかにあるだけなので、ほとんどアーキテクトそのままの高可動です。



肩・腕の可動。

肩は根元がボールジョイント接続、上腕が軸接続+上下スイング+軸回転。
可変機構でもあるので、前への可動は動き過ぎるほど。
上にも90度は上がります。

肘が2重スイング。
乾式鉤爪の干渉で曲がりくいです。
外せば当然もっと曲がりますが。

手首は前後スイング+軸接続。




下半身の可動。

股関節が軸接続+上下スイング、腿が軸回転。
可変機構で従来のFA(アークテクト)とは異なるデザインになっており、180度以上の開脚が可能。
腰部アーマーも無いので腿も上がります。

膝が2重スイング。
後側のトゲトゲしたデザインが干渉し、90度ほどしか曲がりません。

足首は軸接続+前後スイング、つま先が軸接続+上下スイング。
足首でできるのは前後と回転のみで、横への可動は完全につま先頼りというデザイン。
踵が浮くので安定感は落ちますが、足裏の接地範囲は広いです。


総評。
装甲があってないような物というようなデザインのおかげで、アーキテクト由来の可動がかなり残っています。
それだけでなく、股関節は専用デザインによりアークテクト以上の可動域。
間違いなくFA史上ダントツNo.1の高可動です。



腿が上がるので立て膝は余裕。


以下、仕様や付属品の紹介。


フェイス部分は未塗装一体成型のこちらも付属しますが、初期ロットでは不良品で変形用の穴がありません。



乾式鉤爪(いぬいしきこうそう)
かぎづめではありません。

手の甲を外し、腕から外した鉤爪を取り付け。




三節刀。

名前通り、3箇所で可動する面白い刀。
ただ蛇腹剣のように伸縮やしなるイメージではないので、峰側に曲がっても微妙な気がしますが(笑
四角に畳むと手裏剣状態に。

ウントパーツが付属しますが、刃をそっと挟む程度の保持力でポロポロ落ちます。





巡航形態への変形。

フェイスパーツを下に差し替え、髪の毛を上に。

肩を90度前、180度上に、上腕を90度回転。
手には乾式鉤爪を装着。
肘を曲げ、腕の裏側にクリアーの接地補助パーツを取り付け。

股関節を開き、踵のベリルベーンを展開。

腰裏にあった鳥頭部を展開。





巡航形態。

FAの変形機体のクオリティは毎度のことながら見事ですね。
今までの戦闘機(?)、バイクという乗り物ではなく、今度は鳥を素晴らしいクオリティで再現。
何気に安定して立てるという点もポイント。

鳥頭部は2軸で可動し、どの方向への可動にも対応しています。


以下、適当にポージング。
















途中で三節刀のマウント向きが逆になってた。
というのをポージング中に気付いたのですが、撮り直すのは面倒なのでそのまま(笑
いちおうマウント状態でポージングしましたけど、ポロポロ落ちるし髪の毛との干渉もあるので、基本的にマウントしない方が遊びやすいです。

しかし鳥への変形、フレーム剥き出しによる可動性と、遊んでいて最高に楽しかったですねぇ。
やっぱり股関節がガッと開くのは偉大だと思う。


以上、フレームアームズのバルチャーのレビューでした。

派生を除くと、可変FA第3弾。
前回のバイクも驚きでしたが、今度は乗り物ではなく鳥に変形するというのが衝撃的。
人型形態は装甲が非常に薄く、ほぼアークテクトのようなもの。
それ故に可動域は広めで、可変機構のおかげで股関節も広く、可動域はFA中トップ。
付属品は少なめですが、可変機構というプレイバリューがあるので十分ですかね。
ただ出来の良さと引き換えに、商品として残念な点も。
成型不良もそうですが、うちのハズレ具合は品質管理などが緩んでいる気がします。
FAはブキヤキットの良心だと思っているので、気を引き締めて頑張って欲しいものです。


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