フレームアームズから「ウェアウルフ・スペクター」のレビューです。


『フレームアームズ』に登場するフレームアームズ。
月面軍が鹵獲したM32(通称ウェアウルフ)を、同様に強奪・回収した人類軍の装備を用い改修した機体。
M38の重装甲を纏うことで圧倒的な防御力を誇り
機動性をも殺すほどの過剰な火力は凄まじい破壊力を持つ。
夜間の作戦行動中に撃破されたはずのM32 201番機からコールサインが送られるという怪現象が報告されるようになり
ほどなくそれは「M32の亡霊(ウェアウルフ・スペクター)」と呼ばれるようになった。
コボルドやシュトラウスが戦場に送り込まれるようになるのは、この事件の数ヵ月後である。

ではレビューは下からどうぞ。



パケ裏と内パケ。



付属品一覧。

・タクティカルナイフ
・ナイフ用マウントパーツ
・持ち手(左右各1)
・平手(左右各1)




プロポーションをグルリと。

まさにフルアーマーという言葉がぴったりなドッシリとした重装甲ボディ。







各所アップ。

キットとしては榴雷・改の成型色替え+新規造形パーツ。
そもそも榴雷・改が轟雷の流用キットなので、今回は二段階の流用ということになりますね。

新規造形部分は白成型部、シールド裏武装、新FA用手とごくわずか。
頭部等のオレンジや脚部の白がないのでかなりのっぺりとした印象になってます。
流用しまくりのリデコのリデコなんだから、そのぐらい塗装してくれても良かった気もしますが・・・(苦笑



プロポーションにカラーリングと見事なまでに対照的なフレズヴェルクと。
作品設定では両方とも敵軍機。


以下、可動範囲の紹介。


首の可動。

ボールジョイント接続。

噛み合わせが悪いのか自然に頭が水平の位置に戻ってしまい、そのままだと下を向いた状態で固定できません。
一度削って再度ジョイントを太らせる形で調整。



胴の可動。

腰部が前後スイング+軸接続。

フレームの腹部の関節は装甲で抑えられるので使用できません。
後ろ側が重いので保持力を強化しないと体が後ろに反り気味。



肩・腕の可動。

肩は根元がボールジョイント接続、上腕が軸接続+上下スイング+軸回転。
肩アーマーは上腕を挟む形で取り付け。
右肩がシールド2枚で重いのでボールジョイントの保持力が完全に足りません。強化必須。
左肩は何も無いので重い武器でも持たせない限りはそのままで問題なし。

肘は二重スイング。
装甲が詰まっているので曲がるのは90度ちょい。

手首は前後スイング+軸接続。





下半身の可動。

股関節は軸接続+上下スイング、腿が軸回転。
足もかなりのボリュームがあるので、全関節の保持力が足りません。
スタンドで飛ばすような機体ではありませんが、接地ポーズにも大きく影響するので困り物。

膝は二重スイング。
後方のアウトリガーが思いっきり邪魔です。
その干渉さえ除ければ十分曲がります。

足首は前後スイング+軸接続+左右スイング。
装甲が詰まっているので左右スイング幅は狭い。


総評。
とにかくただ組んだだけでは話になりません。
扱いにくいにも程があると。
まともに動けるかどうかも分からないような重装備という機体なので、ある意味設定通りではあるのですが(苦笑
少しでもストレスフリーで動かすなら組む前にまずフレームアーキテクトの関節を強化することが大事。



腿が上がるので立て膝は可能。


以下、仕様や武装の紹介。


前方のアウトリガーはスイングと位置調節可能なボールジョイント。
ここのボールジョイントも噛み合わせが最悪で脚部に平行な位置に持ってくることが不可能。
削って太らせてとしてなんとかしたのですが、ジョイント軸が細いので扱いも危険。

後方のアウトリガーはボールジョイント接続+スイング、接地部スイング。
ちらは問題ありません。



六七式長射程電磁誘導型実体弾射出器。

内側が二軸可動、外側が同じに軸ジョイント+ボールジョイント接続。
設定では左肩に乗せた状態で運用する武装のようで。

しかし「三二式一型 轟雷」ではなく「M32 ウェアウルフ」という米軍側の認識なのに
武装は漢字表記版というのが変な感じ。
-76 ロングレンジリニアレールキャノンとかですかね(笑




八五式擲弾筒、一六式対地誘導弾射出器。

双方共にシールド内に格納。
シールドは左肩に取り付けられ、それぞれ4軸可動。
このジョイントも例によって保持力が足らずグルグル回ります。

グレネードランチャーは基部を3箇所に付け替え可能。
射出時は前方へ迫り出すみたいな設定で遊べます。
砲門はそれぞれスイング可能。

ミサイルベイはハッチ開閉。
弾頭は一体成型なので単色で物足りないですね。



このキットから手が新しい物に変りまして。
指の接続ピンが大きくなったことで保持力が大幅に向上し、武装を持たせやすくなりました。



ak-14T タクティカルナイフ。

黒一色成型。
マウントパーツは峰側を挟む形で取り付け。
3mm軸なのでマウント位置は自由に。


以下、適当にポージング。













榴雷・改。

説明書では榴雷・改を組んでからウェアウルス・スペクターを組むので、組み換えは簡単です。




轟雷。

説明書では榴雷・改(ウェアウルス・スペクター)と轟雷のどちらかを組み立てるコンパチ仕様で記載されています。
ただ外装は比較的バラしやすいので接着さえしなければ後から分解は可能。
唯一、全機体で同パーツが使用される後頭部をバラすのが面倒なぐらい。

当たり前なんですが、上から順にどんどん装飾が簡単になっていくので轟雷が一番動かしやすい(笑


以上、フレームアームズのウェアウルフスペクターのレビューでした。

搭載火器だらけの超重量級機体。
とにかく素組みでは動かすのも大変なので
これは適当にポーズつけて固定砲台な感じで飾るのが一番かなぁと。
動かしたいのならレビュー中にも書きましたがあっちこっち調整が必須。
ただ自分は初めて買ったという前提で1キットで3つの機体が作れますし
コストパフォーマンスに優れた面白いキットでした。


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