バンダイから「イングラム」のレビューです。
『THE NEXT GENERATION -PATLABOR-』に登場するレイバー。
泉野明(1号機)、太田原勇(2号機)の搭乗機。
1998年当時、続発するレイバー犯罪に対抗すべく、篠原重工によって開発された機体。
2013年現在、特車二課中隊では2機のイングラムを保有。
両機は開発から10年以上が経過し、改修に改修を重ね、既にメーカー保障外。
経年劣化もあり、整備班により毎日のメンテナンスに余念がない状態にある。
ではレビューは下からどうぞ。
パケ横。
付属品一覧。
・リボルバーカノン
・リボルバーカノン(収納)
・電磁警棒
・シールド
プロポーションをグルリと。
実際に映像とかを見ていないので似ているかどうかは分かりませんが、素直にカッコ良いです。
足が重機っぽいデザインが面白い。
各所アップ。
胸部の旭日章がメッキパーツ。
頭部バイザー、肩のパトランプがクリアーパーツ。
肩〜肘、股関節〜膝にかけてビニール製のカバーが関節に被さっています。
一度クシャクシャと潰してから被せて組み立てていくのですが、実際に組んでみるとこれがかなり難しい。
肩口と股関節口は適当に切ってサイズ調整をするよう記載されてましたが、自分のキットでは切らずそのままにしてあります。
耳アンテナの先など、細かい部分の色分けはかなりシール頼りになっています。
シールはカラー再現のホイルシール、文字などのマーキングシールと水転写式デカールが付属。
腰のナンバープレートは、1号機と2号機を選択できるように。
素組みだけでも十分な仕上がりになります。
あとこれはそういうデザインなんでしょうが、首からコクピット内部が見えます。
ガンダムと。
キットのサイズ的には1/100のMSよりも小さめ。
1/48スケールなので、これをちょうど3分の1にすると1/144サイズですか。
以下、可動範囲の紹介。
首の可動。
根元が前後スイング、頭部が軸接続。
デザイン的に上を向く事は不可能。
何故か頭部がボールジョイントではなく軸接続なので、首の細かい調整が利きません。
襟の制限はあるものの、横は十分に動かせます。
胴の可動。
腰部がボールジョイント接続。
単純な可動でデザインの関係もあり、前後は多少動く程度。
点には制限がありません。
肩・腕の可動。
肩は根元が前後スイング、上腕が軸接続+上下スイング+軸回転。
肩アーマーは上腕軸に通っており上下スイング、アーマー前後がスイング。
肩関節を覆っているカバーのせいで、腕を回すという可動が物凄くやりづらい。
動かしていると高確率でカバー内で関節が抜けてしまいプラプラになってしまいます。
あと構造的に腕は真上に90度も上げられません。
肘は二重スイング、前腕が軸接続。
二重関節でもカバーが邪魔で90度ほどしか曲がりません。
前腕はカバーの関係もありかなり回しにくいですが、なんとか角度調節が可能。
手首はボールジョント接続。
指は親指、人差し指、中指〜小指がそれぞれ根元のみボールジョイント可動。
手首は切り欠きがある一方向のみ可動域が広くなっています。
下半身の可動。
股関節は軸接続+上下スイング+軸回転。
腿アーマーの干渉で開脚幅はかなり制限されています。
腿上げはそのままだと90度も上がりませんが、腿を開くように上げれば90度以上に。
ここは関節が大きい事もあり、腕のようにカバーが邪魔で動かしにくかったり分解したりすることはないです。
膝は二重スイング、膝アーマーがスイング。
肘のようにカバーが邪魔という訳ではなく、単純に装甲の限界。
足首はボールジョイント接続、つま先がスイング。
単なるボールジョイント可動ですが、どのみちデザイン的にこれぐらいしか動かしようが無さそう。
総評。
デザインの制限がある部分が多いので、可動範囲はごくごく平凡といった感じですかね。
ただ首関節がボールジョイントでない理由が分かりません。
あと肩〜肘はフレームカバーの存在が非常に厄介。
立て膝はこのぐらい。
膝アーマーの可動を補助に使えたり。
以下、仕様や武装の紹介。
コクピットハッチは上下がそれぞれ展開。
シート部分も前にスライドしますが、フットペダル部分を接着しておかないとすっぽ抜けます。
ベージュ一色のパイロットフィギュアも存在。
これ用のマーキングシールとデカールもあります。
ただしフィギュアをシートに固定する部分が存在しないので、フィギュアを接着剤でシートに貼りつけないといけません。
リボルバーカノン。
収納用と手持ち用の二種類付属し、周の用は一回り小さくなっています。
手持ち用はシリンダーが別パーツに。
手持ち用は、昔のMGのように指だけで握って保持する形。
最近の武器保持力の高めなMGに慣れているので、いくら小さいとはいえ物凄く扱いにくい。
収納用は右脚部側面の装甲を開いた部分に取り付け。
上にスライドするギミックを搭載。
手首関節には引き出し機構があり、銃を取り出すポージングが出来ます。
電磁警棒。
先端の丸い部分を間違って切り取ってしまいました(汗
旧MGのような指だけで握るタイプは、こういう武器の扱いが非常に厄介。
傾けるとグラグラのプラプラです。
シールド。
前腕の小さな二つの穴に取り付け。
警視庁のマーキングシールとデカールが存在。
淵には収納状態の電磁警棒がありますが、これを抜く事は出来ません。
抜刀(抜棒?)状態を再現するには、基部ごと取り外さないといけませんね。
以下、適当にポージング。
手が飛び出るというと、ATのアームパンチを思い出す。
以上、バンダイのイングラムのレビューでした。
かつて展開されていたパトレイバーシリーズとは違う形でキット化された、実写版イングラム。
キットとしてはガンプラで言うとHGとMGの間ぐらいですかね。
関節を覆うカバーが特徴的です。
可動域は標準的ですけど、首の関節だけ何であんな事になってしまったのか。
付属品は必要な物は揃ってますが、武器の扱いがかなり不便。
造形面は良いですが、それ以外の要素はなんともイマイチ感が拭えないキットでした。
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